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きいろいゾウ (小学館文庫)

きいろいゾウ (小学館文庫)

きいろいゾウ (小学館文庫)

作家
西加奈子
出版社
小学館
発売日
2008-03-11
ISBN
9784094082517
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きいろいゾウ (小学館文庫) / 感想・レビュー

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ちょこまーぶる

初めて読んだ作家さんです。初めはほのぼの気分で読んでいたけど、途中から考えさせられる内容でしたね。ツマとムコの距離感がいい感じの世界を作っているからこそ、大人少年から社会の窓があいている老人までもがこの夫婦の世界に入り込んでいけるんだろうな。で、ラストはほのぼのの気分に戻れた作品でした。

2012/06/26

ehirano1

なかなか話に動きがなく、武辜さんの背中の壮大な入れ墨が気になるにもかかわらずホンワカ過ぎないか?と感じたのは前半までで、後半は一気に話が動きページを捲る手が止まらなくなりました。西さん流の“雨降って地固まる夫婦愛”は優しい雰囲気ながらも現実と向き合わざるを得ない厳しさが描かれた良い話でした。

2020/10/03

風眠

田舎に引っ越してきた新婚夫婦のふんわりした日常、と思って読み始めたのだけれど、この物語にはそれだけじゃない重大な何かがあった。お互いの事を何も知らないまま結婚したふたり。小説家のムコさんの背中には飛べない鳥の刺青。そしてツマには動物や植物と話ができる霊感のような力がある。穏やかに仲良く暮らしているふたりの間に、ある日お互いの過去が立ち現れて、言葉にならない闇が容赦なく吹き出していく。ラスト、ムコさんの『必要なものリスト』に「ぼくの妻」と書き加えられていて、この夫婦はここからがスタートなんだな、と思った。

2013/01/16

れみ

お風呂でしか読んでなかったのでものすごく時間かかったけど、ようやく読了。前半のほのぼのした感じも良かったけど、個人的には、中盤辺りでシリアスになってく感じのところからの方が引き込まれたかも。

2013/02/10

ダリヤ

贈られてきてくれた大切な本。はじめて西さんのえがく物語にふれた。ツマとムコさんのふたりのはぐくむ空気や会話がなんともいとおしい。どんどん世界になじませてくれる関西弁とわらってしまう動物たちの名前と世界との会話。とじられていたものとそれぞれの場所でむきあい、やっぱりふたりはつよくつよくつながっている。大地君の「わかる?」という話し方がとてもすき。大地君のさいごの手紙なんかほんとほんといいな。解説が岡崎さんでほんと嬉しい。少しことばをかわしただけだけれど、その人がえがくことばにであえてとても感動した。

2014/10/16

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