小説 あらしのよるに〔小学館文庫〕 (小学館文庫 き 10-1)
小説 あらしのよるに〔小学館文庫〕 (小学館文庫 き 10-1) / 感想・レビュー
Rin
絵本も映画も見たことがなく、小説版ということで気になり手に取りました。嵐の夜に、捕食されるものと捕食するものが出会う。それぞれの立場の違いからくる恐怖や欲求が真っ直ぐに届いてくる。それでも友だちでいたい、一緒にいたいという気持ちが本能を抑えて、自分たちの在りたい関係を築いていく姿が、とても愛おしい。群れとして個人としての自分の違いを悩んで、相手を疑って、そんな自分を嫌悪しながらも信じることを諦めない彼らの姿。それを伝える真っ直ぐで、読みやすい文章は、子どもたちに読んでほしい伝わって欲しい内容でした。
2016/02/28
たるき( ´ ▽ ` )ノ
15年前くらいにこの絵本を初めて読んで、興味を持った。この小説を読んで、何かとてもあたたかな気持ちになれた。狼とヤギ。絶対に友達になんてなれない2匹が、相手を守るために強く優しくなっていく。本当に素敵なお話だった╰(*´︶`*)╯
2017/10/25
フユコ
再読。可愛くてキラキラした二匹のお話。二匹が出会えた事、本当に良かった。
2022/03/13
ゆきおんな
子供が小さい頃にテレビ絵本で出会ったお話です。集団行動ができないと先生に目を付けられ、コミュニケーションが下手で空気が読めないと仲間から外される、自分が本当にやりたいことより周りに合わせることを求められる時代に生まれてきた子供達にじっくり読んでほしい本だと思いました。仲間を裏切ってでも自分の理を通したメイとガブの切なく温かいラストに涙がこぼれました。
2016/06/16
takaC
あれ?今までメイはオスだとばかり思っていたけどメスなのか?少なくともこの小説版の中ではメスと認識されるような書き方されているな。この言葉遣いでオスだという方が不自然。そういう目で読み進めると淫靡な物語にも思えてくる。なるほど、これが作者自らが言うところの「本当のラスト」なのか。
2011/10/18
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