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虹色天気雨 (小学館文庫)

虹色天気雨 (小学館文庫)

虹色天気雨 (小学館文庫)

作家
大島真寿美
出版社
小学館
発売日
2009-01-08
ISBN
9784094083385
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虹色天気雨 (小学館文庫) / 感想・レビュー

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さおり

一文が長い。心地よく長い。大島さんは2冊目でしたが、これも好みの感じでした。幸せばかりの人生じゃないけど、っていうか人生なんてもんは幸せ以外のことの方が余程多いんだろうと思わされたりもするけど、でもなんか、悪くない雰囲気で物語はゆるゆると進む。登場人物の中で唯一の小学生である美月が、とてもいい。美月がいるから幸せ、と思えて、なんか嬉しくなる、そんなお話。

2015/09/15

ぶんこ

中学時代からの女友達3人。専業主婦の奈津が、失踪した夫を探す為に市子に一人娘美月を預けるところから始まる物語。20年以上も友達関係が続き、友の娘を自分の娘のように扱い、応援できるって凄い。彼とも別れ、子供もいない市子やまりにとっては、姪よりも気の置けない存在のようです。この3人の女性の相手の男性が不甲斐ない。友がいなかったら、ウツウツと落ち込むでしょうが、奈津の靭さに驚きもしました。クヨクヨせずに前に進む姿勢に拍手したいです。

2016/03/20

ばう

★★★ 中学校以来の女友達3人の物語。早朝、市子は夫を探しに行くから娘を預かって欲しいという奈津からの電話で叩き起こされる。初めはこの奈津という人間がよく理解できなかったけれど、そのイメージは周囲を振り回す女から、3人の中で一番逞しい自分の人生を切り開いていく女へと変わっていき、最後は何だか応援していた。娘の美月ちゃんが最高。失踪夫、別れた恋人、破局寸前の恋人、それぞれ男問題に悩む3人だけれど不思議とみんなさっぱりして見えるのは大人だからか。3連作だそうなので彼女達の今後を追いかけていきたいです。

2023/06/07

あつひめ

スープの冷めない距離…と言う言葉があるけれど、この物語の登場人物は、心の温度が冷めない距離を長い時間維持し続けている。ケンカもすれば涙も流す、そして楽しいときにはみんなで弾ける。それが友なんだろう。なんて素敵な関係だろうと羨ましく思う。美月が、大人びて見えるのは、周りの大人たちの生き方が成長過程で注入されてしまったのか。男と女の関係よりも友情の厚みの方が生きる上では重要なのだな…。私もこんな友に囲まれて暮らしてみたい。

2015/02/04

かしこ

【図書館本】お名前は存じ上げていましたが、なかなか読む機会がなかった作家さん。直木賞にノミネートされたとのことで、これを機に作品を読もうと手に取りました。この続編にあたるビター&シュガーをドラマでみていたため、登場人物たちはすとんと落ちてきた。昔からの友達って気が楽。大人になると、新しい人間関係をつくるのは大変ということがやっとわかってきた。でも、昔馴染みでも話の内容が増税とか将来のこととか・・・・大人になってきたなと私事ながら思います。明日のテストの心配だけじゃなくなった。美月に対する市子の対応が好き。

2015/01/12

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