希以子[文庫] (小学館文庫 も 20-1)
希以子[文庫] (小学館文庫 も 20-1) / 感想・レビュー
あつ子🐈⬛
再読。義姉の苛めや夫の暴力に耐え、置屋の亭主に手込めにされたり大陸で中国人の賊に襲われたり、震災や戦争など度重なる災禍を生き延びた、激動の女の一生。 …解説で、主人公には実在のモデルがいるとあって絶句した。男次第で女の人生が容易く覆った時代のお話です。今は、どうだろう?
にこ
昼ドラみたいだった。波乱万丈。
2016/03/21
東森久利斗
純真なのか抜けているのか、人がいいのにもほどがある。学習能力のなさに、あきれて言葉もでない。「何やってんだ!」声をかけたい、お節介を焼きたい、イライラ、ハラハラの連続。歯がゆい。世間体、地域社会、家族、道徳、常識、抗うことのできない鎖、がんじがらめに縛られた、己の意思を封印せざるを得ない選択肢、生きる道、ままならぬ人生。生きていくこと、食べていくことの厳しさ、試練の連続、果敢に乗り越えていく逞しさ。あっぱれ!
2023/11/22
Naomi
大正から昭和初期に生きた女性の大河ドラマを見たような気がします。 子どもを産むまでは流されるように生きていた希以子が、子どものためにどんどん強くなり、自分の意志で行動するようになります。 真っ直ぐで、情にも厚く、一生懸命生きる姿が読んでいて気持ちがよかったです。 美佐緒、3人の母、どの人生もそれぞれ納得がいくように書き分けられているのも面白かったです。自分ならどんなふうに生きたのでしょうか・・・
2014/07/14
merara
え・・・・。好きな系統の題材なので期待したのですが、イラッとしたままおわってしまった。美佐緒いったい何なの?キイコがあまりにもおひとよし(?)すぎるのもナゾすぎる。うーん。おもしろいのにもやもやが残る。
2013/12/18
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