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兵士に告ぐ (小学館文庫 す 7-4)

兵士に告ぐ (小学館文庫 す 7-4)

兵士に告ぐ (小学館文庫 す 7-4)

作家
杉山隆男
出版社
小学館
発売日
2010-01-08
ISBN
9784094084610
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兵士に告ぐ (小学館文庫 す 7-4) / 感想・レビュー

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モモのすけ

「部下のためを思うというのは、部下に楽させてあげようということでは決してないだろう。いざというとき、死ななくてもすむような部下にするということだ」

2013/03/29

じゅん

兵士シリーズの第四弾。本作では陸自の中でも上陸戦等に特化した西部普通科連隊について取り扱っている。他国の軍隊とは異なり、やりたいときにやりたい訓練ができるわけではなく、漁協など関連各部との綿密な調整が必要であることが印象に残る。また、廃止される倶知安町の連隊では一般企業であれば確実に首になるような人物であっても見捨ててり、仲間はずれにするでもなく、それとなく助けて共に歩んでいく姿が描かれる。非営利組織だからこそできるという面もあるが、有事には命をかける仕事であるからこそ、人間を大切にするのだろうか。

2019/02/27

Koji

変わりつつあった時代の話。その後も時代は変わり続けている。

2016/01/31

二人娘の父

シリーズ4部作の感想。90年代は自衛隊の役割が決定的変化を始めた時代。海外派兵である。そして今日、さらに自衛隊の存在が根底から変わりつつあることは間違いない。しかしここで描かれているのは自衛隊員という人間そのものである。それは少なくとも私はこれまで知ることはできなかった「素顔」である。著者の視点は常に自衛隊員の視点だ。ここを抜きに机上で行われる憲法論争には、説得力はない。そのことを痛感したシリーズである。日本の外交・防衛を論じるためには、必ず目を通すべきシリーズだ、というのが率直な感想だ。

2015/02/05

フェイ

第一作から時代が変わり、2006年頃の西部方面普通科連隊が主体の話。第一作でレンジャー受けてた人たちが出世して西普連に配属されていたので再登場したり、有用なものを取り入れるという物わかりの良い上司に支えられ、軍オタ気質のある隊員の意見を採用して米軍の装備を採用するような場面もあった一方、日本国内で神格化されているアメリカの影響力を逆手にとって米軍との一体化で物事を打破する風潮に著者は疑問を呈する。

2017/05/07

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