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結婚写真 (小学館文庫 な 12-1)

結婚写真 (小学館文庫 な 12-1)

結婚写真 (小学館文庫 な 12-1)

作家
中江有里
出版社
小学館
発売日
2010-11-05
ISBN
9784094085631
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結婚写真 (小学館文庫 な 12-1) / 感想・レビュー

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ポップノア♪@読書停滞中

中江さん初の長編小説。シングルマザーと一人娘の一風変わった物語。母⋅和歌子はアクティブな性格で十歳年下の恋人もいる。一方、娘の満(ミツル)は内気で中学でも肩身が狭い。和歌子が恋人の林を思春期の満に紹介したことから母娘のバランスは大きく傾きます。満のピンチに度々現れる林はヒーローのように思えたけど、やっぱりそんな男性はそうはいないか。「秘密を持つと大人になれる」と提案する林って。まぁ、リアルではあるけどね。その林も言ってたけど、母と娘は女同士ならではの反発もあるんだろうな。こじれると修復に時間がかかりそう。

2022/06/28

アメフトファン

本作が読書メーターであまり知られていない事に少しびっくり。元アイドルの小説?と少し構えながら読み始めましたが主人公の心理描写のきめ細やかさが素晴らしく、引き込まれ一気に読みました。結婚写真は母子家庭の母と娘、納豆うどんはサラリーマンをやめてお弁当屋さんをやっている父とそれを強制的に手伝わされる中学生の娘、声を失った母。いずれも思春期の中学生の娘の心の葛藤、そしてそれを乗り越えていく姿が丁寧に描かれていました。大きな事件が起きなくても小説って成立するだなという事を実感。他の作品があればぜひ読んでみたいです。

2015/04/06

takaC

中江さんのブックレビューはわりと共感できるのだけどこの小説は微妙。読む力と書く力は思ったほど密接な関係ではない?

2013/10/09

UK

母娘二人の日常を綴る表題作と弁当屋の一家を語る「納豆ウドン」の2作。女優という著者の経歴を伺わせる物は特になく、文章もストーリーも非常に素朴な食感。少し丁寧に作った家庭のお惣菜という感じで自然にすっと入ってくる。表題作は離婚した母と娘のぶつかりと成長を描く。まだ幼い娘とともにふとした折に撮った花嫁姿の二人の写真。年を経て昔の写真を眺める場面が大人同志になった二人の関係を象徴する。「納豆ウドン」は一家の小さな悲喜劇がどこかトボケた味わいを漂わせる。娘の成長が物語にイキの良さを与えていて気持ちのいい読後感。

2014/03/03

mint-s

友だちのような母と娘のお話が両方の視点で描かれている。親と子の複雑な関係が母の恋人や娘の幼なじみの登場でひしひしと伝わってきた。娘が自立するより、母が自立する方が案外難しいのかも知れないと感じた。

2016/02/17

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