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日米開戦の真実 (小学館文庫 さ 11-1)

日米開戦の真実 (小学館文庫 さ 11-1)

日米開戦の真実 (小学館文庫 さ 11-1)

作家
佐藤優
出版社
小学館
発売日
2011-02-04
ISBN
9784094085860
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日米開戦の真実 (小学館文庫 さ 11-1) / 感想・レビュー

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太田青磁

国民が政府・軍閥に騙されて勝つ見込みのない戦争に追いやられたというのは、戦後になってから作られた神話である。われわれの祖先は、アメリカから追い込まれやむを得ぬ事情で戦争に突入し敗れた。東京裁判が日本人が二度とアメリカ人、イギリス人などに歯向かわないようにする教育の場であることを正確に認識していた大川周明の、米英東亜侵略史を読み解きながら、印度を虐げ支那を阿片漬けにしたイギリス。国際連合を主催しながらこれに加わらず、軍需資材を止め戦争に追い込んだアメリカに対し、性善説で自滅した自国の歴史を振り返る一冊です。

2013/09/21

金吾

◎面白かったです。大川周明に対する認識が改まりました。一貫した理念に基づく論理的な考えは一読の価値がありました。またそれに関する著者の考えも参考になりました。

2021/12/06

しーふぉ

大川周明のラジオの講演を元に出版された米英東亜侵略史を佐藤優が解説している。大川周明と言えば右翼の思想家で極東裁判では東条英機の禿頭をペチペチ叩いた人物と言う印象を持っていた。アメリカのダブルスタンダード(フィリピンや中南米に対する植民地支配と中国に対する門戸開放政策)など真っ当なことを述べている。ただし、アジアの植民地からの解放をどこまで信じていたのかは疑問。

2015/08/09

masabi

大川周明が太平洋戦争に至る経緯を説いた連続講義をまとめた『米英東亜侵略史』から本書が書かれた2005年の日本を読みとく。東亜秩序建設の目的が欧米のアジア支配からの解放を唱っておきながらその手段が列強と同じ植民地支配だった点に指導者や国民の自己欺瞞を感じる。たとえ植民地化した後で国力増強を図ることを狙っても同じ志でなければ袂を別つ結末しか見えないが,そこが性善説の限界で日本の外交の限界でもあるのだろう。

2015/01/29

月をみるもの

"ここでの大きな問題は、「他の諸国から収奪されているあなたの国を将来解放したいのだが、今は私に基礎体力が欠けるので、当面、基礎体力をつけるために、期間限定であなたから収奪する。それがあなたのためになるのだ」という論理は、収奪される側からは、まず受け入れられないにもかかわらず、当時の日本人に見えなかったことである"  ⇦ いくらなんでもそんなわけねーだろ、見えてたけど確信犯としてやってたんだろ、、、と後知恵で思うわけだが、、、(続く)

2018/11/11

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