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こうふく みどりの (小学館文庫 に 17-4)

こうふく みどりの (小学館文庫 に 17-4)

こうふく みどりの (小学館文庫 に 17-4)

作家
西加奈子
出版社
小学館
発売日
2011-04-06
ISBN
9784094086034
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こうふく みどりの (小学館文庫 に 17-4) / 感想・レビュー

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❁かな❁

やっぱり私は西加奈子さん大好き♡この作品も色んな女性の気持ちに寄り添いながら読ませてもらいました*西加奈子さんの作品を読むのは20作目。14歳の緑ちゃんが主人公。途中で色んな女性の視点が入ってきて段々それがわかるのが良かったです*私は他の人の視点でウルウルしました。大阪出身の私でも使わない濃い大阪弁で描かれてますが、そこも西さんらしく、とてもリズミカルで読みやすいです♪それぞれ深い想いを抱えていたり、人を愛することを描かれていて何度も何度もポロポロ泣いてしまいました。とっても温かい西さんらしい素敵な作品♡

2016/07/25

ケイ

一番業の深い女はあの人だったんだ。名前を背負い、その名を叫んで号泣する羽目となった女の心は地獄だったろう。そんな女に腹から怒られたらやめろよ、と思う。私も加勢して、殴ってやりたい女のだらし無さ。西さんの話は、いつも性が絡む。性が幼い頃から身近に蔓延って、思春期に入る頃には絡め取られ、ほぼもれなく足を踏み外していく。私は、そんな修羅場と縁遠くて想像し難く、西さんのお顔と合わないなと思いながら、敢えて西原理恵子漫画の世界を想像して読んでいた。そうしたら最後に2人のお話。やっぱりそっちの世界なんだな。

2022/05/21

さてさて

大阪のとある街を舞台に描かれたこの作品は、女性の力強さを感じる物語でもありました。さまざまな事情を抱える彼女たちには、その逆境を跳ね返し、それでも生きていこう、前へと進んでいこうという力強さ、たくましさがありました。そんな彼女たちの日常が淡々と描かれたこの作品。『こうふく』とはなんだろう、人として生きていく中でのそんな根源的な問いかけを改めて意識する機会を与えてくれた、そんな作品でした。

2020/11/05

hitomi.s

再読。そして、今更にして、カバーのイラストがいくえみ綾だと知りトキめく。この淡いような恋なのかなんなのかわからない気持ち。大人になってきた間にあった出来事やおもってきたこと。ひとりひとりに、それぞれがあって、当たり前だけど、それが今私の目の前の風景だ。それって凄くでっかい事なのではないかと、少しだけ緊張しました。そんな今年の1冊目。

2019/01/05

ふじさん

図書館本。久しぶりの大好きな西加奈子の本。夫が失踪中のおばあちゃん、妻子ある男性を愛した緑を出産したお母さん、バツイチ(予定)の藍ちゃん、藍ちゃの愛娘の桃ちゃん。何故か人が集まる、女ばかりの辰巳一家。こんな家族が住む大阪を舞台にした、様々な形の「女のこうふく」を描いた渾身の1冊。辰巳家の縁のある謎の女・棟方さん、最後に話が繋がる。それぞれの女が抱える過去と生き様が西独特の語りで展開する。大阪の下町の匂いが心地いい。さすが読ませてくれる。

2024/06/14

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