ラジオにもほどがある (小学館文庫 ふ 17-1)
ラジオにもほどがある (小学館文庫 ふ 17-1) / 感想・レビュー
緋莢
著者は放送作家。あらすじに<80年代バブル期から現在に至るまでの血湧き肉躍るクロニクル>とありますが、そんなに細かく書かれている訳ではありません。伊集院光と芳賀ゆい、いっこく堂プロデュース、ブレイク前後のオードリーの3点について書かれています。「落語家の名前であることで損することの方が多いと思う」と、伊集院光に、三遊亭楽太郎(現・圓楽)の弟子・三遊亭楽大と伊集院光の2つの名前で活動していた頃に著者はそう言ったそうですが(続く
2018/12/05
さすらいのアリクイ
放送作家、藤井青銅さんの本。藤井さがんラジオ番組で行った企画のコンセプトや狙いを説明したり、腹話術のいっこく堂さんの舞台をプロデュースし、ラスベガスでの舞台にも挑戦したことも書いてある。本の裏表紙の説明にこの本は「「現代人のプロデュース論」にもなっている」と書いてあり、そのことを頭に入れて読むとなるほどなあと内容を理解しやすくなる。架空のアイドルの話、いっこく堂さんを面白く見せる試行と方法の話、若手芸人に売れる前にラジオのフリートーク番組を与える話など、藤井さんのプロデュースの技術を堪能できる本。
2018/08/31
スプリント
「俺が育てた!」的な裏方さんからみたラジオのお話です。 チャンスをつかみ表舞台で活躍する人には支援者がいるものです。
2019/06/30
imagine
何年も前に下北沢B&Bで買ったままだった積ん読本。今や大活躍中の放送作家、佐久間宣行も、深夜に無名時代の伊集院光のラジオを聴いてぶったまげたという。私もその中の一人。伊集院光自体を世に出すことに熱中し、伝説の妄想アイドル「芳賀ゆい」ブームを作り上げた回想記を懐かしく読んだ。ミス・ポニーテールコンテスト優勝という肩書きに、当時布団の中で爆笑したっけ。いっこく堂、オードリーへの関わりも詳しく書かれている。巻末の全仕事を眺めれば、その仕事ぶりと衝撃度は、かの筒美京平を彷彿とさせる。
2024/09/20
frog
ほぼ無名だった伊集院光、いっこく堂、オードリーとの出会いと売り出しを中心に、ラジオ番組制作と芸人(フリートーク)の魅力について述べられた内容で、放送作家/構成作家の役割とは何かがよくわかる好著でした。何気ない出来事を聴き手に面白く伝えることのキモが述べられていて、日々の発想や日常での面白がり方へのヒントになっているのが素晴らしい。ラジオファンにとっては、巻末の藤井氏ラジオ全仕事年表が非常に貴重な資料になっています。こういう本をもっと読みたい。
2011/05/07
感想・レビューをもっと見る