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こうふく あかの (小学館文庫 に 17-5)

こうふく あかの (小学館文庫 に 17-5)

こうふく あかの (小学館文庫 に 17-5)

作家
西加奈子
出版社
小学館
発売日
2011-05-10
ISBN
9784094086089
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こうふく あかの (小学館文庫 に 17-5) / 感想・レビュー

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さてさて

主人公の設定や時代背景も全く異なる「みどりの」と「あかの」という二つの物語。女性の力強さをストレートに感じる「みどりの」に対して、男性の目線を通して実は女性の力強さを描いている「あかの」という二つの物語。この世に『こうふく』を求めない人などいません。しかし、人によって『こうふく』という言葉に思い描くものは多種多様です。これら二つの物語で描かれた主人公たちそれぞれが考える『こうふく』が描かれた物語。『こうふく』とは何だろう、生きていく中で、そんな根源的な問いかけを改めて意識する機会を与えてくれた作品でした。

2021/03/01

ケイ

この男の器の小ささが滑稽で、それで2008年のパートの方が圧倒的に楽しいのだが……。私はどうしても子供を作る、産むということを、子供をどう育てるかをきちんと経ずにされることに抵抗があり……、西さんとは合わないのかもしれないな。

2022/05/21

りゅう☆

結婚12年、妻が妊娠した。だが3年間セックスレス。ということは不貞を働いたということだ。争いごとは嫌い、人からは好かれたい。そのために気付かれない努力を惜しまない神保。妻を許すことはできないが、いい夫であるために産みたいと言う妻に同意。だが沸々と湧き上がる苛立ちは隠せない。仕事はとてつもなく忙しい。そして同僚兎島とリングのある飲み屋に足を運び始める。ここでは猪木のDVDが流れ、80歳過ぎてるであろうおばあちゃん二人が恋愛話に花咲かせ…ヘンテコなんだけど心地いい。だが不貞相手が肌の色が違うと分かった時の→

2020/10/04

s-kozy

誤解を恐れずに言おう。女性は強い、女性は強か、女性は偉大だ。そんな女性が素晴らしい。

2016/11/30

hit4papa

妻に不倫され子までなされな男と、その三十年後、謎の覆面プロレスラーの闘いが交互に描かれた作品です。二つのストーリーがどこで交差するのか(おそらく誰もが)興味津々で読み進めます。世間体から妻に離婚を切り出せないええかっこしいの主人公。サラリーマンの悲哀と怒りに共感することしきりです。この手の不倫話しはヘタをすると不快感だけなのですが、妻の夫に対する真っ直ぐな愛情がきわだって、きゅんとなってしまいました。その顛末は、三十年後にさらりと判明します。表現しようのない可笑しさに溢れる、西加奈子らしさ満開の作品です。

2019/05/13

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