月9 (小学館文庫 な 15-1)
月9 (小学館文庫 な 15-1) / 感想・レビュー
Naomi
作者の心の中にある感情が、それぞれ登場人物に反映されているよう。 女性の心の中をじっくり覗くと多かれ少なかれ誰もが持っている感情のような気がする。 普段から自分の心の中をじっと見て、いろいろ体験してきたことによって書かれたフィクション?ノンフィクション? 怖いのはリアルにありそうな話だからかな・・・
2014/06/25
fukafkacraft
自意識過剰で野心家の脚本家、弓絵が繰り広げる過剰な妄想が暴走するサイコサスペンスである。かなり面白かった。この人のエッセイは言い訳がましいネチっこループが苦手だが、とても同一著者とは思えない簡潔で分かりやすい描写力とストーリーテリング。妄想にとり憑かれ、精神を病んでゆくサイコ女、弓絵のキャラ造形が素晴らしい。ドラマ化した場合、ここまで突き抜けたぶっ壊れ演技が出来るのは木村佳乃くらいでは。著者には薄っぺらなエッセイをやめて、このフィクション路線を突き進んで欲しい。
2017/02/09
RF1
嫉妬やら自惚れやらがここまでコテコテだと逆に清々しい(笑)
2014/05/06
コホン
うーん。途中でいつものエッセイ風の持論展開になっているのが余計。読者に読み取らせてよ、と思った。
2014/04/20
おはぎ
うさぎさんのエッセイ「愚者の道」「女という病」「私という病」と併せて読むのがおすすめ。多分、女たちは全て中村さんの一部で、それぞれが表裏だからこういう物語になったのだろう。そしてそれを無自覚な人々(男性含む)に突きつける。高級な包丁を見せびらかすように。が、いかんせん鋭利過ぎる。抜き身の刃のようにあからさまな攻撃性を備えている。読む前には心の準備を。
2012/05/17
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