左京区七夕通東入ル (小学館文庫 た 21-1)
左京区七夕通東入ル (小学館文庫 た 21-1) / 感想・レビュー
さてさて
京都の街のリアルな描写を、まるでスナップショットのように切り取って描いていく瀧羽麻子さん。その素晴らしい筆致にただただ魅了されるこの作品。『タコパ。花火。学祭』とリアルな大学生活の魅力を存分に感じることのできるこの作品。そして、『ふたり乗りの自転車をこぎながら、振り向いた横顔』、『なんか、どんどん好きになる』、と花と龍彦の恋の物語が絶妙な温度感でゆっくりと穏やかに描かれるこの作品。そこに展開される眩しいほどの青春を感じさせる作品世界に、いっ時を忘れてすっかり魅了されてしまった、そんな絶品だと思いました。
2021/11/06
射手座の天使あきちゃん
出会いの瞬間に運命の相手と感じるなんて、花ちゃんスゴイですぅ~♪ でもライバルは強力ですぞぉ、なにせ「フェルマーの最終定理」なんてのが相手でしょ(笑) 脇役キャラのヤマネくん「アンガールズ」の彼を想像して一人で吹きまくりぃ! <(^_^; 爽やか・キュートな花ちゃんに幸あれ!!
2012/07/26
hnzwd
キラキラしてる文系女子と、草食系?理系男子の恋模様を、京都という魅力的な舞台で描いた一冊。ベタ甘じゃないのにキュンキュンくるのはいい感じ。数学科男子の変な感じを結構上手に表現してますが、現実は、、、もっと変人で、もっとどうやって生きてるのかわからない人も存在するという。。甘々まではいかないのも読みやすくて良かったです。
2015/02/20
❁かな❁
とっても初々しく可愛い♡京都を舞台にオシャレな文系女子の花ちゃんと理系男子のたっくんが出逢い…。最近、京都に行ったところなので頭の中に風景が浮かびやすく読みながら京都にいる気分でした♬数学バカのたっくんがキュンとさせるつもりで言ってない言葉でも花ちゃんと同じく私もキュンとして感動して数回涙してしまいました♡ヤマネくん、アンドウくんもいいです♪姉妹編ではヤマネくんが主人公とのことで気になります♡「恋をして、弱くなって強くなった」って共感*もう学生じゃないのに感情移入しまくり(笑)甘酸っぱくて可愛いお話♡
2017/02/25
ユメ
再読。キャンパスに顔を出して、バイトして、自転車で碁盤の目を駆け回って、恋をして…自分の大学生活が花に重なって、この物語をすっかり私のものにしていた。恋に落ちる感覚、片想いの楽しさ、モラトリアムの終焉への焦燥感、ひとつひとつに共感できる。もちろん、片想いは幸福だけでは成り立たない。「七夕」という語は花の恋を象徴しているかのようだ。それでいてこの本は、ずっと梅雨の合間の晴天のような印象を失わない。振り返ったらきっと「青春」と呼びたくなるような時間が切り取られている。今年の夏は、私も可愛い服をたくさん着よう。
2015/03/12
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