おろち olochi,super remix ver. (小学館文庫 た 1-12)
おろち olochi,super remix ver. (小学館文庫 た 1-12) / 感想・レビュー
マムみかん(*感想記入少なめです*)
乙女でもゴスロリファンでもない私(笑)が、なぜ初めて野ばらちゃんの本を手にしたのか? 本屋さんの店頭で、楳図かずお『おろち』の小説化(スーパー・リミックス・ヴァージョン)というポップに、あの怖さを思い出し激しく惹かれたから! カバーが楳図先生のブキミに美しいイラストでないのは残念。 文章は耽美で退廃的な独特の雰囲気があり、怖さより人間の業が招く悲劇の連鎖に哀れを感じました。 ただ、執事兼医者の西条の告白で物語が進むので、「おろち」の存在が薄かったかな。 他のエピソードも小説化希望です!
2012/04/08
メイ&まー
楳図かずおの漫画は読んだことがない。鳩山さんの表紙に惹かれて読んでみたのだけど…あまり感じるものがなかった。これはやっぱりあの絵で見せられたほうが、ドラマチックであろうし、怖かろうというもの…。血みどろのあの場面、モノクロだとそれはそれできっと。。
2013/08/24
yamacha6n19
禁忌に触れたくなる人のココロにすっぽりな美をめぐるお話。門前家の類稀な美しさを持つ女たちは28歳を過ぎると化物のような外見となってしまう。変容が近づくにつれて失うことの恐怖の増大と共に異様な行動をとる門前家の姉妹。執事が「同じ惨劇が繰り広げられようとも私はその血が続くことを望むのだ」と狂気じみ度MAXなことをしちゃいます。一瞬の儚い美しさに感動する日本人だからこそ作れる話なのかなと。桜の散っていく姿が素敵だなぁと思う方にお勧めな一冊です。
2012/04/22
ひねよし
映画は見て漫画は未読。ゴシックな雰囲気が小説でもでてる。二階堂ふみがロリィタだったのがびっくり、私もゴスロリバイブルとかKERAとか見てたから親近感わいた。
2024/09/09
尚平
楳図かずお氏原作の『おろち』を嶽本野ばら氏が再構築した作品。 小説にするとその作品の作り込まれ方の緻密さが如実に表現されていて非常に興味深い。 『美』というものは普遍的に存在するが、 認めた瞬間にそれは完成されたものであり、認めた瞬間から崩壊が始まる。 美へ執着する姿は美しくも醜くもあり、さらなる美を生み出すこともあれば、さらなる醜を生み出しもする。 終始、鏡を見せられているかのように展開する物語。 解説は女優の二階堂ふみさん。 非常に可愛い文章なので、こちらにも注目。
2019/10/22
感想・レビューをもっと見る