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転生回遊女 (小学館文庫 こ 25-1)

転生回遊女 (小学館文庫 こ 25-1)

転生回遊女 (小学館文庫 こ 25-1)

作家
小池昌代
出版社
小学館
発売日
2012-10-05
ISBN
9784094087581
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転生回遊女 (小学館文庫 こ 25-1) / 感想・レビュー

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巨峰

とても、真面目で真摯な小説だった。小説として成功しているかは、また別だが。/たった一人の家族である女優の母を亡くした17歳の桂子は、タビにでる。樹木と交わり樹液を注ぎ込まれながら。。そのタビで出会うたくさんの女たち、そして、男たちが、彼女を触発し成長させていく。自分探しって実はよくわからないけど、彼女はそのタビを始めたんだと思う。そのタビは、結論のないタビかもしれない。転がるしかないのかも。

2012/11/04

eipero25

著者が詩人であるから表現が詩的で、詩的なところが好きじゃなかった。 主人公桂子の生き様は興味深い。 タビは桂子を成長させるが、このお話のラストがワイキキなのはどうかと思う。 あたしはハワイの中でもワイキキだけはただの行楽地にしか見えんがな。

2018/07/19

一柳すず子

宮古とか沖縄はいいんだけどハワイは別にだった。桂子はますます奔放に生きていけば良い。女性は自分に正直に行動するが、弦徒は幸せになって欲しかった。

2016/05/23

さきもん

ずっと地に足つかない感じで堂々巡り。 生産性のないように思えるこういう類の小説って、時々すんごく読みたくなるし癖になる。 「幸福というものはそれを知る者には、さりげなく甘い、砂糖のようなものだ。けれど知らない者には、劇薬のように効きすぎることがある。」 「おまえは雪の日に、まだ誰も踏みしめていない雪原を、自分の足で汚したいと思ったことはないかね。」

2012/11/11

トロ

文体にも物語にも、詩人の、てらいのようなものを感じる。主人公の桂子は、表現者としてあまりにも多くのものに恵まれすぎている。才能、美貌、母親、様々な魅力的な男たち。何かを手にいれるための苦しみではなく、何かをもてあます余裕、贅沢な悩みが語られる。上記のなかのなにかひとつでも欠けていたら、この物語は醜い滑稽な物語だ。私たちは多くの場合、その中のひとつどころか多くを欠いている。私たちの物語は醜く滑稽な物語だ。強く美しい者の、強く美しい魂が、遠くの空を駆けていくのを呆れて見た。

2012/12/06

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