武士の献立 (小学館文庫 お 25-15)
武士の献立 (小学館文庫 お 25-15) / 感想・レビュー
あすなろ
所詮、包丁侍だ。と、のたまっていた若き次男坊が、立派な包丁侍へと変わっていく物語。それが、古狸とされる姉さん女房に導かれて腕上げる。単純明解な物語であるが、くっきりとした筆致と描写で、分かりやすくテンポ良く進み、内容と合間って爽快な物語となっている。ラストは、いささか現代調で違うような気もしたが、気持ちよく読了。澪つくしシリーズにも通ずる読後感だった。但し、ノベライズ本なので、そこのところの甘さと浅さはある。
2015/11/13
七色一味
読破。映画のノベライズ版とうこともあってか、全体的にあっさりとした仕上がりで「読み応え」と言う面では物足りなさがありました。映画は見ていないのでなんとも言えませんが、物語として見ると、あっちこっち掘り下げの足りない部分やあまりにも省略されすぎてる部分があったりしますが、さらりと読めてそれなりにいい感じだったので、まぁ、よしとしましょう(笑)
2014/02/01
りょうこ
脚本ノベライズなのでさっくり読み終わりました。ってかちょっと物足りないかも。でも映画の雰囲気は味わえたので内容は満足。映画見たいなぁ。
2014/06/21
スズメ
微妙な味が解る人は凄い。利き酒・ソムリエ・・(酒関係ばかりが頭に浮かぶけど)春ちゃんのように味に敏感で心も豊かな人が作るお料理は、食べた人を幸せにするのでしょうね。私もそんな人になりたい。読後感も心が暖かくなる、陽だまりのような本でした。
2013/12/10
しおり
映画のノベライズ。本意でない台所役に不満な態度の夫安信を支える妻 春の愛情が終始微笑ましかったです。夫の命とお家を命をかけ守った春、その度胸は愛すればこそ出来たことでしょう。安信も潘政や家に振り回され、気の毒とも思えます。その夫を手のひらで転がすようにして仕え、頑なな心を和らげた春は素敵な女性でした。
2023/11/06
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