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TOKYOオリンピック物語 (小学館文庫 の 4-3)

TOKYOオリンピック物語 (小学館文庫 の 4-3)

TOKYOオリンピック物語 (小学館文庫 の 4-3)

作家
野地秩嘉
出版社
小学館
発売日
2013-10-08
ISBN
9784094088762
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TOKYOオリンピック物語 (小学館文庫 の 4-3) / 感想・レビュー

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速読おやじ

スポーツや選手達に一切スポットライトを当てていない1964年の東京オリンピックの物語。陰で支えた人々がこれほどまでにいたのかという事と、並々ならぬ努力とチャレンジ精神に心から敬服する。オリンピック前と後で日本は大きく変わったと言われるが、こうした人々の活躍もあってのことだろう。当時の技術や商慣行、常識に挑みながら進めるプロジェクトは刺激的だったろうが、相当な困難があったのだと想像する。2020東京はどう日本を変えるのだろうか。その話も読みたいなと思ったら、何と昨年出版されているではないか。これも読もう!

2022/06/06

サーフ

1964年の東京オリンピックに関わった裏方の人たちのお話。戦後20年足らずという状況の中で様々な人達が「日本を盛り上げよう、世界に日本を知ってもらおう」と尽力する姿がこの本から伝わってくる。デザイン、記録映画、食べ物など東京オリンピックの成功のために力を注いだ人達の常識にとらわれずに新しい物事を創造してゆく過程は読んでいてワクワクさせられた。2020年の東京オリンピックは色々ゴタゴタが伝わってきているけれどこの本の中の人達のように日々成功に尽力されている人達がいるんだろうなと思った。

2018/03/13

thee birdmen

1964東京五輪の成功を影で支えた人たちの物語。面白かったです。慣習や常識にとらわれず、新しい社会のスタンダードを作っていく過程はワクワクしますね。金や名誉ではなく、矜持でもって世の中に尽くす日本人の美徳が詰まっています。それも敗戦からの復興という大きな目標があってこそでしょう。2020を勝ち取ったとき、日本人はみな喜び、震災からの復興を掲げました。あれから3年経って、果たして今、日本人は復興という言葉の重みをどれほど感じているでしょうか…。それを思うと少し悲しくなる本でもありました。

2016/02/20

リュウジ

★5 だれが誘致?開会式は?新記録は?そんなことをまとめた本ではない。歴史書でもあり日本人のアイデンティティを再確認する本。野地さんらしい視点で「あのオリンピックは日本や日本人にとってどういうものだったのか」解き明かしていく。あの時代を生きた人の思いはひとつ。お国のため。そんな言葉が嫌ならば未来のため。そんな意識を持った人たちがオリンピック成功のため、さらにいえば戦争で崩壊した日本が復興したことを世界に示すため、創造力&訪れる外国人へのホスピタリティを発揮しようと知恵を絞る。あの時もおもてなしだったのだ。

2014/09/28

ykoro

亀倉雄策のポスター、リアルタイムシステム、選手村食事、記録映画、ピクトグラムなどの生まれた経緯が面白い。「日本人は時間を守るとか団体行動に向いているというのは嘘だ。どちらも東京オリンピック以降に確立したものだ。みんな、そのことを忘れている。

2016/07/09

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