KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

今、風が梢を渡る時 後編 (パレット文庫 か 5-5)

今、風が梢を渡る時 後編 (パレット文庫 か 5-5)

今、風が梢を渡る時 後編 (パレット文庫 か 5-5)

作家
かわい 有美子
笠井あゆみ
出版社
小学館
発売日
2002-10-01
ISBN
9784094212358
amazonで購入する

今、風が梢を渡る時 後編 (パレット文庫 か 5-5) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

リリー

良かったぁ…( ´ ▽ ` )しみじみと感じられる作品でした。舞台は京都帝国大学の予科・三高、この時代特有の鷹揚さや思春期の感覚が、品のある文章で綴られています。かわいさんは時代ものの雰囲気づくりがお上手ですね。大人と子どもの狭間で揺れる、繊細な青少年たちの淡い恋心を描いた作品でもあり、貧しい寒村の生まれで、頭が良いために村長の養子になり、医者になることを期待されている美少年・犀の成長物語でもあります。何となく「猫の遊ぶ庭」の前身っぽいですが、私はこっちの方がすき。かわいさんの寮もので1番好きでした❤︎

2015/12/14

やなせ きお

休暇前の沢良木の様子が忘れられず都合も聞かずに村を訪れる鴇浦。再会。塞ぐようになってしまった沢良木をそっと溶かしてゆく。寮生活を取り戻していく中、柚木との決着も伊藤との決着も付け、強かになっていく沢良木。挿絵にはない笑顔が紙面から飛び込んでくるようだった。人間ドラマとしては申し分ないがBLとしては色々と足らない。最終章のように無理にラヴを付け足さずとも友情劇でよかった気がする。ラヴ要素として恋愛感情がわからない沢良木がどうしようもなく鴇浦に惹かれていく過程が見たかった。あれでは唐突すぎて素直には喜べない。

2014/11/07

れいく

まずは沢良木が“事件”に負けずに学校に戻って来て鴇浦と同様にほっとしました(笑)。後編はそんな鴇浦が、己の沢良木に向ける思いがどんなものかを悟って思い悩み、一方の沢良木も他者から向けられる気持ちに向き合って行く。大ラス、良かった!とっても良い終わり方だった。あの学生時代があったからこそ、“今”の沢良木があるのだと思った、沢良木の言葉に鴇浦もさぞ驚いた事だろうな(笑)。読み終えてみて、ああこの話があったからこそその後「空色スピカ」のシリーズが出来たんだなぁ……と思ったわ

2010/03/26

natsu

前巻では大人しく不器用だった沢良木も、同室の鴇浦たちと共に色々乗り越え、強かで感情豊かな青年に成長しました。「弱い沢良木を鴇浦が守る」という学生時代の構図がひっくり返るラストシーンにはきゅんとします。ただ、さぁこれから!って所で終わってしまうのでぜひ続きが読みたくなる。爽やかなお話でした。

2012/09/15

アガサ

徐々に心を開き始め、人気者の先輩にもかわいがられるが、それが恋情だとしり、距離をおく沢良木。そして、鴇浦は偶然,階段から、沢良木を突き落とした犯人をしり、激高する鴇浦。お互いに惹かれあってるような雰囲気なのに、まったく、すすまないまま、卒業を迎え、数年後、再会。そのあとの話をもう少し読みたかった。同人誌とかで書いたのかしら?沢良木が働き始め、ほんとに明るくなっていて、幸せそうでよかった。

2013/11/03

感想・レビューをもっと見る