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赤鬼はもう泣かない (ガガガ文庫)

赤鬼はもう泣かない (ガガガ文庫)

赤鬼はもう泣かない (ガガガ文庫)

作家
明坂 つづり
白身魚
出版社
小学館
発売日
2011-06-17
ISBN
9784094512762
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赤鬼はもう泣かない (ガガガ文庫) / 感想・レビュー

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KUWAGATA

変態主人公を中心とした、残念コメディ(ラブもちょっとあるよ!)みたいなお話を想像していましたが、全くそういうのではありませんでした。中学生にしてはやけに老成(?)した主人公の淡々とした語りで進むストーリーは、どこかすっとぼけていて、ちょっと不思議で気味が悪くて、独特の魅力があります。後半の、それまでからは想像もできなかった怒涛の流れはいかにもガガガらしい容赦のなさで、少し胸が痛かった。絵は、本当ならこういう話には可愛すぎるハズなのに、妙にマッチしている不思議。デビュー作なのにあとがきがない衝撃の結末(笑)

2013/02/22

蛇の婿

…ヒロインの精神年齢が、読む進むにつれどんどん幼くなって来るのが今少しでした。村や学校やヒロインに関する設定と、それをなにも知らされていないっぽい教師の存在も整合していないような気がしますし、なにより主人公が垢嘗であるということがほとんど生かされていません…。しかし民話と言うよりは童話をモチーフにしたのは面白いと思いましたし、経文など民俗学的な小道具はとても魅力的でした。もうちょっと民俗学的なことも突っ込んでくれるとうれしいのですが、ライトノベルの限界でしょうか。これからが楽しみな作家さんです。

2011/12/11

(●▲●)とらうまん(*^◯^*)

主人公が女の子の二の腕を舐めちゃったことが原因で無理やり転校させられ、しかも転校先で隣の席になった少女・ここめにいきなり指を吸われちゃって・・・というヘンタイコメディなノリかと思いきや、ストーリー自体は予想以上に重く残酷なものでしたねー。 白身魚先生イラストってことで刊行時からすでに気にはなってたんですけど、実際に手にとってみるまでには時間がだいぶかかっちゃいました。 表紙やあらすじの雰囲気と終盤の展開のギャップがほかの人のレビューでよく取り上げられてましたけど、なるほど良くも悪くもそこが印象的でした。

2013/08/25

半熟タマゴ

表紙とあらすじから想像してた話と違い、後半はかなりシリアスな展開になって面白かった。主人公が垢嘗だっていう特徴はあまり活かしきれてなかったような気がしたけど。あと、一番気になったキャラが屍合さんだったからもうちょっと最後の方にも出番が欲しかったな。

2014/08/31

星野流人

白身魚さんのイラストに惹かれて。 女子の二の腕を嘗めてしまった中学生が田舎の学校へ転校させられる、というスタートは非常によかった。小気味良いギャグを交えつつテンポよく進んでいく文章は好印象。しかし中盤からシリアス要素が入ってくるにつれ、徐々に失速したような感じ。設定、ギャグのセンス、キャラクター、文章、クライマックスの盛り上がり。要素ごとに見てみれば光るものを持っているのだが、まとめて全体像を見てみるとくすんで見える。んー、いい物を持っているだけに詰めが甘くて残念だったかな。

2011/06/21

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