妹さえいればいい。 (12) (ガガガ文庫 ひ 4-12)
妹さえいればいい。 (12) (ガガガ文庫 ひ 4-12) / 感想・レビュー
よっち
主人公になることを諦めて、淡々と小説を書き続ける伊月。一方、那由多は小説を書くことをやめ部屋に引きこもり、そんな二人を春斗や京がどうにか立ち直らせようとする第十二弾。まず伊月の姿にはビックリしました(苦笑)別れた二人のその後は対照的で、そんなありようがそれはそれで彼ららしかったですけど、拗らせた二人を再び変えたきっかけが面白かったですね。アシュリーさんのツンデレエピソードだったり、丁寧に積み重ねていった先に迎えた結末は王道で、ちょっぴり気になるところが残った今回からきちんと補足してくれるあたりが流石です。
2019/04/17
まりも
坊主とショート。別れた2人の衝撃的な姿が印象的なシリーズ第12弾。そうか、これが神回っていうやつか。小説を、書け。全てを読み終えた後にこの言葉の意味について考えるとなんとも感慨深い気持ちになる。一度どん底に落ちてしまった主人公の見事な復活劇と感動的なラブレター。前回までのあの絶望的な流れが、こんなにもシンプル且つ丁寧な流れで最高のエンディングを迎えるなんて思いもしなかった。圧倒的な感動と幸福。万感の思いを込めて拍手を送りたい。作家という生き物の業あってこその物語だった。
2019/04/21
シータ
神回だった。前回、京のワンチャン期待していたけど、やっぱりダメでした。堕落した那由多に蚕が説教して、小説を書かせるに至り、蚕さんかっけえよ。普段変態な分余計にかっこよく思いましたw 伊月と千尋の妹が生まれて、栞から再び小説を書く力を物語を進める力をもらった伊月が走り始めてからが、もう感動しっぱなしでしたわ。伊月と那由多が再び邂逅した辺りで目頭熱くなってました。もう今回で完結してもいいまであるそんな巻でした。
2019/05/13
真白優樹
伊月が機械のように小説を書き、那由多が引きこもる中、そんな事情は知らぬとばかりに世界が更なる動きを見せる今巻。―――書け、心のままに。それこそが想いを表す術。全て無くしたと思っていた心の中、奥底に残っていた大切なもの。そんな光へと伊月と那由多が手を伸ばし合う巻であり、紆余曲折と回り道を経て、一度途切れた絆がようやく繋がる、圧倒的な感動と多幸感が胸を貫き心から涙を引き出す巻である。それぞれの絆を結び歩き出す主人公達。終わりがすぐそこまで近づく中、彼等の道はどんな帰結を見せるのか。 次巻も須らく期待である。
2019/04/18
活字スキー
小説で結ばれた2人が別れ、髪を切り、新たな次元に至るまでのなんやかんやの12巻。相変わらず下寄りのコメディを織り混ぜつつも王道の展開で、これはこれで良いものだけど個人的にはもっと人間関係も個人の在り方もぶっ壊れてどーなってしまうのか!?みたいな展開にも期待していたのだが。個人的な創作論はあれど業界のヤバいあるあるネタは控えめ。パンツ漫画家の蚕さんがマジ最高だった。平坂さん、そんなに「幸せな家庭」を持ちたいんスか。
2019/04/28
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