西鶴諸国ばなし: 現代語訳・西鶴 (小学館ライブラリー 31)
西鶴諸国ばなし: 現代語訳・西鶴 (小学館ライブラリー 31) / 感想・レビュー
gelatin
★★★★ 出張先でたまたま話題に猿塚が出て、読みたくなってアマポチ。現代語訳に日和りました。太宰がかなり西鶴をお気に入りであれこれリライトしているのと読み比べると、誤訳のないよう几帳面に訳してあるせいで(学者が訳しているからね…。)、文学的な味わいは減じるものの、読み溢しはなかったと思います。遠野物語の原型のような怪異譚とも教訓譚ともとれる不思議な出来事の数々が淡々と綴られていて、非常に面白うございました。
2017/10/22
:*:♪・゜’☆…((φ(‘ー’*)
太宰の「お伽草紙」を先に読んで、元ネタであるこの話を読みたくなった。なんとシンプルな!それでいてとっても情景が浮かんでくるのはさすが。この骨格に太宰は自分の想い、気持ちをこってり盛り付けてマッチョな仕上がりにしたのだなあと思った。この本は古語ではなく現代語訳、しかも小学生にでもわかるような解説付きなので、とても助かった。話に出てくる地名もよく知っている所ばかりなので今の様子に過去の話を重ねて読んだりしてずいぶんと楽しめた。
2016/09/10
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