白鳥伝説 上 (小学館ライブラリー 97)
白鳥伝説 上 (小学館ライブラリー 97) / 感想・レビュー
ぽんくまそ
筑後平野の「邪馬台国」(正しくは邪馬壹国)から「邪馬台国」からの侵略者神武天皇兄弟に果敢に抵抗した大和先住民族の指導者たる長髄彦の兄である安日彦の血統を誇り中世の津軽十三湊に割拠した安東氏までを徹底分析したら、天皇家とは別の太陽神(または実在の王?)であるニギハヤヒを祀り、先住民と融和し金属製品生産を司る「物部氏」の痕跡がどこでもあって日本列島を縦断しているという話である。白鳥は物部氏のトーテムである。知的興奮のまま飛ばし読みした若き日以来の再読なのでじっくり読んだ。再読は記載されていた神社がきっかけ。
2024/02/20
わ!
この本の構成は、上巻が西日本で、下巻が東日本により構成されている。上巻は、なんと大阪の東大阪市の日下(くさか)を中心として話が進む。この東大阪市日下が日本の「日本」という国名の元になったと考えているのである。これは結構信じられている説なのか、別の大阪の郷土史を書いた本でも、谷川健一さんが、このような説をとなえていると言うように書かれていたりもする。まぁ、大阪を目立たせる目的の本ならば、この説を支持しても然りかもしれない。この東大阪市の日下。ここに住んでいたのが、蝦夷と物部だというのである。
2015/07/26
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