妖怪学新考: 妖怪からみる日本人の心 (小学館ライブラリー 132)
妖怪学新考: 妖怪からみる日本人の心 (小学館ライブラリー 132) / 感想・レビュー
たろーたん
妖怪学には2つあり、1つは近代以前の迷信である妖怪を科学で説明するもの、もう1つは妖怪の存否は棚上げし、なぜ人々によって妖怪が語れるのか、現れるのかを民俗学的に考えるものである。本書は後者に属しており、著者は、イーフー・トゥアンを取り上げながら、暗がりのような不安や恐れを抱くような「闇」がある場所には妖怪が現れる/見えると言う。また、不思議な現象が起きた場合の説明として妖怪(神)が現れることもある。現在は、近代化により闇が駆逐された分、妖怪なるものは少なくなっているが口裂け女等の都市伝説として現れている。
2018/02/17
眉毛ごもら
再読。妖怪学の権威である著者の妖怪学の概論である。入門編の妖怪異聞録と違いガチッとしてる。日本人は何をどこをどういうときに妖怪が出現すると考えたのかというのがメインテーマである。鬼ともののけと化け物と幽霊と神との違い、妖怪だったものが神になったり神だったものが妖怪になる事例は面白い。敵対するものにとっては相手の神は妖怪と変わらないところとか。仏教や陰陽道が妖怪退治をする過程で使った呪法が間接的に妖怪や憑き物を作り出したりとか。差別と関係するのでこのご時世調べるの大変そうなので収集なんとか間に合って欲しい。
2020/10/08
青緑ねこめし
資料用。
2012/01/12
traum
妖怪入門の必須本。
2007/10/18
三柴ゆよし
妖怪好き必読。
2008/06/28
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