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土門拳全集〈3〉古寺巡礼3 京都篇

土門拳全集〈3〉古寺巡礼3 京都篇

土門拳全集〈3〉古寺巡礼3 京都篇

作家
土門拳
伊藤知巳
出版社
小学館
発売日
1983-11-01
ISBN
9784095590035
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土門拳全集〈3〉古寺巡礼3 京都篇 / 感想・レビュー

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朝日堂

やはり広隆寺の弥勒菩薩半跏像が美しい。在家仏教者として偶像崇拝はかたく禁じられているが、それとは別にある仏像の様式美には心をうたれる。とりわけ弥勒菩薩には繊細でセンシティブな仏像として映り、遠く仏教を離れてアートの分野としてひれ伏してしまうのだ。而してこの弥勒に関しては、魅入られた修学旅行生によって、その小指を折損してしまうという事件があった。ところが裁判での犯行理由が「弥勒菩薩さまが余りに美しかったから」という動機で無罪となる。このような粋なはからいなども、弥勒の放つおおらかさによるものなのだろう。

2013/07/12

flatone

巻末の、対談がいい。岡本太郎、清家清、柳宗理、土門拳。芸術の行く末、アルチザンとアルチスト。アルチストは、一回限りのものを”創り出す人”、アルチザンはそれを追って”繰り返す人”。

2020/11/21

Koki Miyachi

土門拳の古寺巡礼の3。平等院 三十三間堂 広隆寺 嵯峨野石仏群 天龍寺 西芳寺 神護寺 高山寺 東寺 観智院 大徳寺大仙院 龍安寺 妙喜庵待庵 苔寺と言われる西芳寺。700年もの歳月を経て、夢窓国師の枯山水の石組みの上に、いつの頃からか苔や竹や紅花が自生してやがて苔寺と呼ばれるようになった。禅の世界観の上に自然が堆積した味わい深く優しい風景がとりわけ印象的。

2012/11/03

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