昭和文学全集: 上林暁 和田芳恵 野口冨士男 川崎長太郎 八木義徳 他3人 (第14巻) (昭和文学全集 14)
昭和文学全集: 上林暁 和田芳恵 野口冨士男 川崎長太郎 八木義徳 他3人 (第14巻) (昭和文学全集 14)
- 作家
- 出版社
- 小学館
- 発売日
- 1988-10-12
- ISBN
- 9784095680149
昭和文学全集: 上林暁 和田芳恵 野口冨士男 川崎長太郎 八木義徳 他3人 (第14巻) (昭和文学全集 14) / 感想・レビュー
KAZOO
この第14巻には、上林暁、和田佳恵、野口富士男、川崎長太郎、八木義徳、木山捷平、檀一雄、外山繫の作品が収められています。上林、檀の作品の幾つかは読んだことがありますが、その他の作家の作品は読んだことがなく読むのにかなり時間がかかりました。ほとんど短編が多く、作家の生きた時代性を感じさせるものやエッセイ的な感じを与える作品が多いように思いました。野口の作品が一番印象に残りました。
2023/09/21
みずさわゆうが
川崎長太郎を読む。百年文庫所収の作品から読み続けると、長太郎の螺旋を描きながらの人生が実に味わえる作りとなっている。 ねっとりした人間関係は私小説の定番だが、そこに「生理的な性(性欲)」を描写するのが新鮮。もちろん、現代の鴨長明的ミニマリストの暮らしもゆかしく、「抹香町」ももちろん良いし、「帰ってっ!」のあとの「又きてっ。」と、更にひと鞭、の下りは実にリアルでかつシャープな驚きがあるが、それ以上に「ひかげ咲き」のお春のいじましさが実によい。「忍び草」と私小説群との比較も面白い。
2022/10/14
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