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妖怪学新考: 妖怪からみる日本人の心

妖怪学新考: 妖怪からみる日本人の心

妖怪学新考: 妖怪からみる日本人の心

作家
小松和彦
出版社
小学館
発売日
1994-07-01
ISBN
9784096261828
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妖怪学新考: 妖怪からみる日本人の心 / 感想・レビュー

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かりこ

かつて妖怪というといかがわしいイメージであったが、それを研究することに意義を見いだし新しい妖怪学の形を提唱する一冊。妖怪が生まれる空間、妖怪を生み出す人間の心などに焦点があたっている。古代から現代まで妖怪は存在し、そしてこれからも人間がいる限り妖怪は存在していくであろうとの筆者の言葉にどこか安心を覚えたのは私の中にも不思議を求める心があるからだろう。

2013/04/12

マッピー

真面目に妖怪学の本。著者は妖怪を、「神」観念の否定的な「半円」と考える。同じものであっても、祀られれば「神」。人に害をなし、祀られることがなければそれは「妖怪」。これは、日本の宗教観の問題でもある。本来妖怪が現れる場所というのは、境界上である。異界との境界。闇との境界。人の心の闇と、物理的な場所の闇。時折境界上に姿を見ることがあったのだ。そう。人は妖怪の存在を必要としているのだ。何か割り切れない思いを妖怪に託したいと思っている。妖怪学とはすなわち、人間の心の研究であり、人間の社会の研究であるのだ。

2015/07/26

Tatsuya

古代から中世・近代・現代に渡って、我々日本人の文化や思想を背景に、どのようにして「妖怪」が生まれてきたのか。また、時代に合わせて、あるジャンルの「妖怪」は廃れ、別のジャンルの「妖怪」が主流になっていく等、非常に興味深い考察。特に、昔の「妖怪」の成立を把握した上で、現代の怪談がどのように成立しているのかを考えるととても面白いと思った。

2010/09/07

ヨシツネ

名著 祭り上げ祭り捨てるという内容はやはり面白い

2018/05/29

ぽっぽママ

現代には現代の妖怪が生み出されるということで、今の妖怪ウォッチのブームはどう分析されるのか読んでみたい。

2014/08/31

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