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山本周五郎中短篇秀作選集 3 想う (山本周五郎 中短篇秀作選集(全5巻))

山本周五郎中短篇秀作選集 3 想う (山本周五郎 中短篇秀作選集(全5巻))

山本周五郎中短篇秀作選集 3 想う (山本周五郎 中短篇秀作選集(全5巻))

作家
山本周五郎
竹添 敦子
出版社
小学館
発売日
2005-12-14
ISBN
9784096772034
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山本周五郎中短篇秀作選集 3 想う (山本周五郎 中短篇秀作選集(全5巻)) / 感想・レビュー

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山内正

思案に暮れれば相談にと母が きっと幸せに成れるよと兄が 不自由を知らなかった生活 花嫁衣裳で部屋で人が呟く声が 医者を早く 何が起こったのか 急ぎ着替え部屋に横たわる夫に 全て帰ったあと老母が有難うよと 真実の言葉を聞く 御納戸頭が聞き取りに来て帰る 休之助は失策致した 八十金用意出来るかと 花嫁衣裳全て売り足らずを母に 夫に見せた これを届けて欲しいと 屋敷へ行く 暫くして父から離縁状が届く 五十日して沙汰が下る 汚名を受けられ申し訳無いと侍が来た 何と言う強さだ出世したと喜ぶ 夫に頭を下げた

2020/04/08

山内正

二年病んで亡くなった弁之助の母 このお顔を忘れない様にと叔母が 父は直ぐに江戸詰めで家を出た 優しかった叔母は機嫌が悪いのかと 一人で何もかも、嫌がってはいけません、武家の子ですからと言われ 寝る前忘れてた母の優しい顔を浮上った 塾の成績も良く剣も学び評判が良い 十一に父から江戸に来いと知らせが 昌平学で学び優秀な成績で上になる 殿の供で帰国の夜父が 叔母を憎く 思うなと諭され 国に帰る 叔母は変わらずにいた 寝間で母に囁く戻りました母上 仏間で由利は 姉上今でも姉上を忘れずにいます もう忘れる事はない

2020/04/09

山内正

良人安倍休之助二百石に 今夜嫁ぐ ざわざわした人の出入りに もう戻る筈と声が 早く医者を 何が起こったのか 大藪の所で倒れてたと声に この方が良人だと 医者の横で 礼を言いたいが貴女の手で八十金 調えて欲しいと頼んだ 御納戸頭へ届けて欲しいと 良人と姑に気付かれ無い様金の工面をし  ある日新十郎と名乗る侍が 泣く様に言わせて欲しい 全てが明るみに曝け出される日が 今日か明日かと 其処許が全てを こんな事があるだろうか 貴方か立ち直ったと知り無駄じゃなかったと良人 こんなにも深い心で生きられる ものだろうか

2022/03/06

山内正

父の手紙を持ちお石が家に 五歳の黒い女の子が 遊びに来る子が墨丸と渾名を付け 部屋にお石が来て文鎮を貸して欲いと 寺の習いで一首詠んた下に墨丸と名があった 陰口を平気ではいられなかったろう悪い事をした 琴を教えた師が音の合間の前と後を掴む才能は特殊な物だと 娘達の集まる庭にお石は際立って 美しいと見ていた 未練なく去るお石に解らぬまま 妻を貰い三人の子を産み死んだ 五十になり海道を東へ登り 芒の庭に出たお掛け遊ばせと婦人に見覚えある顔だと お石ではと声が出た これを覚えていらっしゃいますか 文鎮を出す

2022/01/21

山内正

七歳の時美しく明るかった母が 死んだ あのお顔をよく拝んで置くのですよと伯母が 父親は忙しく城に 雪の降り積もった日腹が痛いと 墓地まで連れて行かれ母に申し訳 ないから自害すると懐剣を持ち お許し下さい伯母様悪う御座いました 寝間に入り母さまと呼んでみた 優しい顔の母が浮かんだ 伯母には結婚する人がいたが年が明けても嫁がずにいた 十一の秋父の呼出で江戸に 伯母から折々の手紙で季節の移り変りが 昌平坂の学問所で伯母が 秀才はいると言った通りだと 国へ父と戻った ようやく十六におなりなすった 伯母が

2022/01/16

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