山本周五郎中短篇秀作選集 5 発つ (山本周五郎 中短篇秀作選集(全5巻))
山本周五郎中短篇秀作選集 5 発つ (山本周五郎 中短篇秀作選集(全5巻)) / 感想・レビュー
だまし売りNo
「野分」もっと会って話し合えば互いに良い結果になったのではないかと思うことは野暮である。コミュニケーション至上主義が強かった昭和に、このような作品があることは味がある。
2021/09/16
山内正
淵は崖の下、木の根を伝って下の平場へ 魚が跳ね二匹を釣った 居るんですね川のぬしが 謹慎で国元へ釣りをするように 折角釣ったのに逃がすんですかと 女が川から声を掛けた 一緒に泳ぎませんかと潜った 一体何者なんだ 二人は毎日のように淵で会った 二人で食事をしたいと誘うと 会えば淵で会えなくなると言う もう少し待ってくれたら 蜂屋と料理屋で着物を着て現れた 淵から四丁程奥に家老の別邸が 私は出て行きますと息子に告げた 父がどう思うか 貴方は父上に何も言えないでしょう 落ち着いて草履履き
2022/05/13
きゅんちゃんのいもうと
いい。やっぱりいい。 息子さんの[父の思い出]もよかった。せっかくゲットした賞品を返しにいくのは納得できないよね。 そのままだ。
2022/04/26
山内正
家老の息子孝之介がこの枯れた栗林がことにいいと栄三郎に言う 何か足りない気がすると 言い返そうと思って角屋の迷惑にと黙った 冬の詫しさと静けさを描いたが 失礼なことあの人言いましたでしょと店の娘おけいが入ってきた 私が不満とと思って思ってる事言い当てたよ 足りないものが お前は絵描きじゃなく旗本の三男なだけだと陰で言われてる 気晴らしで茶屋のおつると気が合うまだ二度しか会ってないのに 岡に上り おつるに扇子を歩きながら落としてくれと 傾いた逆光の中で放心した顔に 茫然と見ていた これだ!
2022/03/21
まなまな
有名な「雨あがる」を読みたくて。想像してたイメージよりほっこりライトな読み応えで、「え、これで終わり?」みたいになってしまい、結局それ以外を読まず。もう少しハードボイルド系かと思ってた。そのうちまた他の作品を読むかも。
2018/04/07
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