神の島 沖ノ島
神の島 沖ノ島 / 感想・レビュー
旅するランナー
小説「姫神」と共鳴する写真集。救済と畏怖の念により、沖ノ島は神の国になったんだねんのねん。存在感・生命力溢れる、巨石・大木・荒波…に圧倒されるよ、為五郎。これまで克服することができなかった、敵意とエゴイズムを、絶対なるものへの信仰を拠り所として乗り越えなければ、人類は22世紀を迎えることはできないってんだ、べらんめえ。
2018/11/24
HIRO1970
⭐️⭐️⭐️新也さんと安部さんの沖島『おきのしま』の写真集と解説兼紀行文。玄界灘のほぼ中央に孤立した断崖絶壁の島の意外な今の姿と紀元400年頃から連綿と続く信仰の島である事を初めて知りました。海の正倉院と言われる存在を過去・現在・そして未来も支え続けるであろう宗像氏。渡来系の多数の人々がルーツへの唯一の航路を神の道としてその経路の要所に社務所を設けるのは理解出来ました。今の山陰地方は日露戦争までは文化面で川上であり日向であった事がよく理解出来ました。今時、禊みそぎ、女人禁制、島ごと御神体とは驚きました。
2014/07/05
にがうり
今や世界のどこを探しても、秘境なんてないんじゃないかと思っていたら、ありました日本に。島全体が御神体、許可なく一般人の上陸禁止、女人禁制、古代の財宝ザクザク。こんな島があったとは! 当の藤原氏も、取材の依頼があるまで知らなかったそう。巻頭の沖ノ島航海録、写真に続き、巻末は安部龍太郎氏の宗像一族の物語。ノンフィクションとフィクションが合体した不思議なつくり。世界遺産登録で、神の島の上をドローンが飛んだりするんじゃないかと危惧していたら、一般人の上陸全面禁止のニュース。こういうところが一つや二つあってもいい。
2017/07/16
入江
図書館本。どういうこと?! 本当に、今も続く話ですよね。この島が実在するんだから、世界は面白い。
2021/04/03
びぃごろ
日本書紀。天照大神は三人の娘を九州筑紫へ派遣した。宗像大社が祀るこの三女神は市杵島姫神(辺津宮/田島)、湍津姫神(中津宮/大島)と田心姫神(沖津宮/沖ノ島)である。沖ノ島自体が御神体で今でも女人禁制、上陸には全裸で海に入り禊をするという。神職が1人駐在し、10日交代で日々の務めを行っていると・・・。藤原さんの巨岩の島の写真に圧倒される。宝物写真も。安部さんの物語も興味深く読む。そうだ!箒木さんの「日御子」は志賀島の金印でした。
2014/10/15
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