世界を変えた書物: 人類の知性を辿る旅
世界を変えた書物: 人類の知性を辿る旅 / 感想・レビュー
kthyk
金沢工業大学における「科学と工学の稀覯書」のコレクション展の解説書を改定し、出版されたすばらしい本です。内容は15世紀半ば、活版印刷術の実用化以降の貴重な「知の森」の散策。松岡さんの「情報の歴史」と相あわせ、ここのところの毎日の楽しみです。デカルトの「方法序説」やゲーテの「色彩論」に示されるように、自然科学はかっては哲学・文学・芸術との隔てなく、多くの世界の地平を担っていた。現代はまさに情報と量子論の世界、我々の散歩は今、どこに向かっているのだろうか。その変容を知る美しくも貴重な「知の玉手箱」と言える。
2024/06/06
kitten
図書館本。タイトルだけ見て借りたけれども、そういう展示会の図録集?のようだ。もうちょっと宗教的な本や文学的な本かな、と思ったけれども、100%科学の本だった。いや、私はそういうのも好みだけど、そうでない人はついていけないんじゃ。でも、本としての実体があるとまた、感想も変わるかもしれない。昔は、論文も本の形で出版されていたんだね。物理学多めかな。「〇〇定数」とか「〇〇の原理」みたいに名を残している人たち。世界を変えた、というか、今の世界を作った人たちの本だね。
2022/12/17
チェアー
新たな考えや発見は書物の形で表現されて、頒布されてきた。書物だからこそ、人間の寿命を超えたはるかな年月を耐え、驚きを私に伝えてくれる。 本ができた時、筆者はワクワクしただろうか。それとも、反発されそうでドキドキしただろうか。そんなことを考えながら、貴重な書物を眺めるのも楽しい。 アナログは残りやすい、という原点に立ち返りたい。
2022/12/01
takao
金沢工業大学蔵書
2023/06/21
junne
眼福
2022/12/04
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