字のないはがき
字のないはがき / 感想・レビュー
starbro
原作/向田邦子× 文/角田光代× 絵/西 加奈子という豪華な組み合わせの絵本です。戦争、疎開といった悲惨な時代の感動作、派手さはありませんが、後世に戦争の記憶を繋げたい作品でした。 https://www.shogakukan.co.jp/books/09726848 https://shogakukan.tameshiyo.me/9784097268482 5月は、本書で読了です。
2019/05/31
zero1
戦争は弱い者を容赦なく襲う。空襲から逃れるため、疎開した幼い妹は字が書けない。そこでハガキに〇を書いて毎日出すことに。最初はハガキいっぱいに書かれていた〇がだんだんと小さくなる。そしてハガキも来なくなった。人は言葉を使うが、使えない場合はどうする?【便りが無いのはピンチの証拠】読んでいてユゴーによる【世界一短い手紙】を思い出した(後述)。「阿修羅のごとく」の向田、「対岸の彼女」の角田、「サラバ!」の西という三人の直木賞作家による奇跡のトリオ!特に絵を担当した西を評価したい。レビュー141件とは少なすぎる!
2020/05/16
馨
戦時中の学童疎開の話。元気な日はハガキに丸を書いてポストに入れなさいと、まだ字が書けない妹がハガキを送る。この話、どこかで聞いたことがありました。学校の授業で習ったのだろうか?戦争で幼い子供たちが親とも離れないといけないなんて辛すぎる。再会した時のシーンも切ない。でも生きていてくれて良かったです。
2020/04/12
mint☆
原作・向田邦子さん。文・角田光代さん。絵・西加奈子さんの絵本。テレビで紹介されていて気になっていました。戦争が激しくなり一番小さな妹まで疎開しなければならなくなった。まだ小さくて字の書けない妹に、お父さんが沢山の葉書をもたせる。元気な日は葉書に○を書いてポストに入れなさい。始めは大きな○を書いて送られてくるが次第に…。こんなに短い文章なのに胸がギュンと締めつけられるラスト。大人も読んで欲しい。
2020/06/04
☆よいこ
父と母、自分と弟と妹が二人の6人家族。戦争で疎開することになった小さい妹に父が持たせたのはたくさんのハガキ。「げんきな日は、はがきに まるをかいて、まいにち いちまいずつ ポストにいれなさい」▽向田邦子のエッセイ『眠る盃』を原作として書かれた絵本。絵も大きく、読み聞かせ向き。▽このエピソードはぜひ知っておいて欲しい。読み聞かせする。
2019/11/07
感想・レビューをもっと見る