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THE MAN おぢさん

THE MAN おぢさん

THE MAN おぢさん

作家
レイモンド ブリッグズ
林望
出版社
小学館
発売日
2003-12-11
ISBN
9784097270669
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THE MAN おぢさん / 感想・レビュー

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Maiラピ

“世話と保護が必要な人、危機に瀕してる人”世界初の社会福祉の国、イギリスの今の現状を皮肉?ひいては「風が吹くとき」のように社会福祉に対する警鐘か・・・引っかかる言葉がたくさんです。おぢさんと少年の会話は“世話や保護が必要な人”と“世話をする側の人”の本音のようです。それもしつこく何度も何度も。社会福祉の制度だけではなく、自宅介護の現場や子育てやペット。世話をする側の偽善的な気持ち。保護される側の自分の習慣を変えたくない気持ち。最初は珍しさや偽善、だんだん疎ましくなる。。。

2012/03/05

Shoko

再読。図書館の除籍本を頂いた。『スノーマン』のレイモンド・ブリッグズの絵本。主人公の少年ジョンの前に突然現れたおじさん。おじさんは間借りしているにも関わらず、一切の遠慮なくジョンに要求を突きつける。自分だったら、面倒がらずにおじさんの言うことを聞いてあげられるか??たぶん無理だろう。だからこそ、苦いラストが身につまされる…。そして自分がもし、お世話される側だったら…?遠慮してばかりでもきっと上手くいかないだろう。ここまではお願いしても良いかな?の適当なラインを引くのは難しいだろうな。

2023/01/01

gtn

我儘で、市販の白パンやマーマレードが好きで、たまに人生訓を垂れる。そんなおじさんと心を通わせ、理解するにつれ、おじさんは「小人」ではなくなった。

2020/07/03

Squirrel

絵本と漫画の中間な感じなので、絵本では物足りないけれど、物語はまだちょっという子にはいいんじゃないだろうか。原作が外国なので、あちらでは超一般的な商品に注釈をつけなければならないことや、絵が自分好みでないのが残念。内容は、考えれば奥深いものとなり、あぁ面白かったで終わりもよし、当たり前のことだけど読み手によって読後感はいろいろだと思います。

2012/04/22

Cinejazz

月曜の朝、手のひらに乗るほどの小人(毛むくじゃらで臭い匂いのするへんなおじさん)が、少年ジョンの部屋に突然現れ、着るもの、食べ物、トイレ、お風呂、歯ブラシなど次々求めるところからはじまる、奇妙な物語絵本です。本書の翻訳者の林望(ハヤシ ノゾム)氏が、ケンブリッジ滞在中に体得した辛口の児童文学を評して、「子ども向けの絵本だと思って甘口のヒュ-マニズムなんかを期待すると、見事に裏切られる。言葉も世俗的で乾いている。人生ってものは綺麗ごとではなくて、その背後に必ずや辛く苦いものを内包している」と。

2021/10/07

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