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アンデルセンの絵本 みにくいあひるの子

アンデルセンの絵本 みにくいあひるの子

アンデルセンの絵本 みにくいあひるの子

作家
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
角野栄子
ロバート・イングペン
Hans Christian Andersen
Robert Ingpen
出版社
小学館
発売日
2004-08-27
ISBN
9784097641056
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アンデルセンの絵本 みにくいあひるの子 / 感想・レビュー

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クリママ

国際アンデルセン賞作家賞受賞「魔女の宅急便」の角野栄子さん翻訳。他の子と姿形が違うばかりにいじめられる状況、一生懸命に耐えるあひるの子の気持ちが克明に綴られる。そして、こちらも国際アンデルセン画家賞を受賞したロバート・イングベンの絵は、どういう技法で描かれているのだろう。重厚で素晴らしい。

2018/04/06

テルテル

生まれてきた子どもは、親が幸せにしたいと願って誕生した命。例え、それが障害を持っていても、育てている課程の中で不良になって親を困らせたとしても、生まれてきた命は親であるあなたそのもの。私のお気に入りの絵本『おおきなあな』と共感できる。まず、親の逃げ出したい心の『あな』を埋めたい。『いつか私のようになる』と信じて、子どもを何とか変えようとせず、親である自分自身が逞しく生きる姿を子どもに見せたい。そうすれば『みにくい子』ではなくなり『白鳥』になる。まず親自身が白鳥であり続けることの大切さを歌った絵本だと思う。

2015/03/02

小夜風

【図書館】ロバート・イングペンさんの絵が見たくて借りました。一見では判らないくらいのコラージュが素敵で、特に水に映った白鳥の絵は本当に美しかったです。角野栄子さんの訳はスッキリと判り易く、子どもにも読み易いと思います。何度読んでも、みにくいあひるの子がどうしてこんなに辛く心細い経験をしなければならないのかと思い、抱き締めてあげたくなります。この先は良いことばっかりありますように…。

2015/03/23

greenish 🌿

兄弟から「みにくいあひるの子」といじめられ、家出をしたあひるの子。やがて春になり、成長したあひるの子は、池の水に映った自分の姿を見て・・・  ---軽井沢・絵本の森美術館にて読了。 あまりにも有名な物語ですが、コラージュが施されたこの美しい絵に、心を奪われてしまいます。厳しい冬の寒さ、周りのものたちからの嘲りに耐え、大空を羽ばたく白鳥たちに思いを馳せる健気な姿にうるるとなりました。「あたらしい白鳥が一番きれい」不遇を乗り越えた先に、ご褒美が待っているのですね。

2014/07/17

k sato

みにくいアヒルの子といえば、色の違うアヒルの雛は実は白鳥の雛で、虐げられ放浪の末やがて美しい白鳥になる・・・そう認識してきた。しかし大人になって読むと全く違って映った。あの卵はどこから来たのか?白鳥は托卵しない野鳥だ。アンデルセンは一体何を表現したかったのか。結末だけをみれば白鳥にとっては美談だが、アヒルからすれば白鳥を羨んだことはないだろうか。まるで現代の親ガチャ。あるいは隣の芝生は青い。みにくいアヒルの子とは実はアヒルの雛の方を指し、親ガチャに翻弄される運命に警鐘を鳴らしているのではないだろうか。

2024/02/19

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