夜を乗り越える(小学館よしもと新書)
夜を乗り越える(小学館よしもと新書) / 感想・レビュー
starbro
又吉直樹、火花に続いて2冊目です。前半の1~3章については著者の半生記のような内容で退屈でした。後半の4~6章に関しては、著者の好きな作家・作品論のため、イキイキとした内容で興味深く読めました。著者は本当に太宰治が好きなんですネ。(本書のタイトルも太宰絡み)現代作家では私の好きな作家とかなり一致しているので、今後も著者の作家論・作品論・文庫の解説等に注目したいと思います。そろそろ次の小説作品が出版されるのでしょうか?
2016/07/03
mitei
火花で有名な著者が、読書遍歴について書いた1冊。最近フィクションを全然読めてないけど、こういう小説も読みたいなと思った。
2016/06/02
抹茶モナカ
何故、本を読むのか。芥川賞を受賞した芸人・又吉の新書。近現代日本文学への深い造詣と真摯な思索の痕跡。芸人でありながら、文学的である事が相反しない現象であるのが、この新書を読んでいて実感される。全ては、結局、センスの問題なのかな、と、ちっぽけな自分が悲しくなる。もっと、又吉さんのように、読書が好きだ、と言えるように、本に触れたい。これまで、僕は何をして来たのか、と反省した。
2016/06/25
Emperor
なんでこんなに共感できるんだろう。なんでこんなに言葉が沁みてくるんだろう。学生時代の「自分はこんな奴じゃない」っていう葛藤を、こんなに面白おかしく文章にできるってすごいな。「本の中に答えはない。答えは自分の中にしかない」・・・もっと読書が好きになれそうです。
2016/07/21
やすらぎ
せっかくの人生を楽しく過ごしたい。食事をして不味い、本を読んで批判、そんな評論家にはなりたくない。美味しく食べて楽しく読みたい。…本は共感や新たな視点を生む。同じ本を読み返すと不思議と新たな自分が生まれる。多様な考えが新たな考えを生む。世の中に絶対がないことを知る。本がすべての答えを教えてはくれないが、答えがないことがあることを教えてくれる。自分は世界のたったひとつの存在である。無数のたったひとつが存在し、読書の先にきっとそれぞれの道がある。誰にでも駄目な時期はあるが、生きている限り人生の途中なのである。
2021/03/19
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