自衛隊が危ない (小学館101新書 28)
自衛隊が危ない (小学館101新書 28) / 感想・レビュー
hatayan
自衛隊員の生の声を20年以上拾い続けてきた著者が自衛隊の変質に引っかかりを示す一冊。元空将の田母神俊雄が口にする「権利」「人権」という言葉、お荷物の隊員をいよいよ居づらくさせてしまう現場、国民の生命と財産を守るだけでなく日米同盟のもと世界規模で活躍する野心を隠さない幹部。以前とは明らかに違う自衛隊の空気に著者が覚えたのは「口の中に砂が混じった違和感」であり「前のめりの姿勢」でした。 コンパクトな新書に『兵士に聞け』『きのうの祖国』などからの引用多数。久しぶりに一連の著作を読み返したいと思わせてくれました。
2020/02/02
金吾
少数の例と交流を少ししただけの感想から全体を見ることは愚かしいことかもしれませんが、この本を読む限り自衛隊は防衛に関して信頼できる軍事組織ではないなと感じました。
2022/10/26
Humbaba
例え法的にどうであろうが,実質的に考えれば自衛隊は軍隊である.軍隊である以上,指揮系統から逸脱することは許されない.強大な力を持っているからこそしっかりとしたルールを定める必要があるが,それがすこしずつ緩んでいるのかもしれない.
2012/12/18
かおりんご
すごく読みやすい。自衛隊や自衛官について知るには、入門書的な感じがする。吉田茂元首相の言葉が胸にささった。
2010/07/21
ニャン
吉田茂のスピーチの引用「自衛隊が国民から歓迎され、ちやほやされる事態とは国家存亡の危機とか国家が混乱に直面してるとき・・・」て今か?とドキッとした。読みやすく興味深かったけど、自衛隊のみならず社会とか世界とか時代とか・・・いろんなことを考えさせられた。どっちかに偏った書き方でないところがよかったと思う。他の著書も読んでみたい。
2013/03/24
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