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これが本当の「忠臣蔵」 (小学館101新書 134 江戸検新書)

これが本当の「忠臣蔵」 (小学館101新書 134 江戸検新書)

これが本当の「忠臣蔵」 (小学館101新書 134 江戸検新書)

作家
山本博文
出版社
小学館
発売日
2012-04-02
ISBN
9784098251346
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これが本当の「忠臣蔵」 (小学館101新書 134 江戸検新書) / 感想・レビュー

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佳音

はっきり間違っているところがある。浅野家覚書資料を取り寄せて確かめたから間違いないだろう。著者がどうでもいいと思っているところは、史実に緩いことがわかりました。

2020/01/12

フク

図書館 丹念に史料を読み解き赤穂事件を明らかにしていく。結論を読むと一周回って帰ってきたような気がするが。まあいい。

2019/09/03

nagoyan

優。忠臣蔵にまつわる様々なエピソードを歴史学の立場から検証していく。さて、著者は、義士たちの行動原理を、武士として行わなければならない道徳の実践にあると考えている。自分が武士である以上は、やらなければならないことと感じたということ。江戸過激派においては、主君の仇討ということであったかもしれないが、国元多数派においては、喧嘩両成敗法が曲げられた結果、傷つけられた武士(藩)の面目の回復であった。彼らを駆り立てのは義務感であり、その義務を果たすために一身をなげうつ自己犠牲の精神に大衆は共感を寄せた。

2019/05/23

書斎六尺

事件の時上野介は脇差しに手を掛けなかった。従って喧嘩とは言えず当時の法から切腹は間違ってはいない。では内匠頭の動機は何か。赤穂浪士が討入り上野介を討った動機は。内匠頭が上野介に殺された訳ではないのに仇討ちか。綱吉が浪士達に切腹を命じたのは何故か。それを浪士がどのように受けとめたのか。当時の世相はどう考えていたのか。この本はこれらの疑問に答えるものであるが、それは結局当時の武士が武士としてどのような考え方をしていたかという問題に換言される。また逆に赤穂事件から当時の武士の考え方や覚悟を知る事ができる良書だ。

2012/06/27

maito/まいと

タイトル通り、これが史実の忠臣蔵。歴史研究に定評の高い山本さんが読み解く、脚色無き忠臣蔵の姿は、武士としてのプライドと、平和社会における秩序の確立との間で起きた、‘最後の武士’の姿。赤穂浪士の苦難の日々はもちろん、大石内蔵助の高い経済感覚や、処分がないことで返って反感の的として‘見切られた’吉良の孤立など、きちんと史料を検証していくとしっかりした当時の世相が見えてくるのだなあ。最近は日本史も“実態”を知ることが求められてきたことが嬉しいだけに、さらなる研究を期待したい。

2015/01/21

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