まずいラーメン屋はどこへ消えた?「椅子取りゲーム社会」で生き残る方法 (小学館101新書 164)
まずいラーメン屋はどこへ消えた?「椅子取りゲーム社会」で生き残る方法 (小学館101新書 164) / 感想・レビュー
つねじろう
インターネットの普及、情報の価値と価格の変化で大競争時代が到来した。それにより街からまずいラーメン屋が消え、本屋が消えて行ってる。その現象を分かりやすく解説してくれる。流石、もしドラの作者。その時代に生き残る四つの方法もドラッガーの理論をマーケティングとイノベーションを下敷きに展開、当然ながら奇手奇策は無い物の最後は現場に帰る所は共感を呼ぶ。三つ間の話も面白い。過去の成功は捨てるという話が出てくるがこの作者も、もしドラの成功を捨てるのは大変だよね、至る所でその話は出て来る。
2013/07/01
ビイーン
表題は掴み。情報化社会は勝者さえも良い結果にありつけない。生き残る為には本質を見極めイノベーションを起こすことが必要とか。その他で「隣にずれる」、「現場に還る」の提言も参考になる。『もしドラ』も興味が湧いてきて読みたくなったが、これも著者の思惑の効果なのか。
2017/03/29
hk
「善く戦う者は、勝ち易きを勝つ」 「生き残る者とは強い者でも賢いものでもない、変化し続けるものだ」 「小成は大成を阻む」 読書中にこれらの言葉が脳裏をよぎった。「企業の目的は顧客を創造することである」というドラッガーの至言を、著者の”もしドラ”執筆の舞台裏などから具体例を引いて噛み砕いて解説している。また情報技術が大きく発展したときに、文明水準が飛躍する理路は、歴史を見る目を涵養していくために汎用性が高い(識字率の向上により科学技術研究への参加者が幾何級数的に増えて、競争の原理で文明全体が底上げされる)。
2016/05/01
しゅんぺい(笑)
『もしドラ』の岩崎さん。 頭のいいひとやなあというのがこの本を読んでの第一印象。 『もしドラ』を「読まれる本」として売り出したのではなく、「贈られる本」として売り出したのは、なるほどと思う。 容器スパンで考える、横にずれる、本当の顧客を見極める、専門性を掛け合わせる、など、イノベーションを起こすための方法を教えてくれる。 情報社会が発展するにつれ、ビジネスの現場がどうなっていっているのか、わかりやすかった。 完全にこの通りではないんだろうけど、それにしても殺伐としてる。
2013/10/13
hk
キーワードは「イノベーションのジレンマ」だ。携帯音楽プレイヤーの雄であるソニーは、MD,CD分野の短中期的な売上縮小を恐れてハードディスク内蔵ウォークマンへの移行に踏み出せなかった。時代の変遷に気付いていながらも、新機軸に舵を切ることが出来ないこの現象を「イノベーションのジレンマ」と呼ぶ。コダックがデジカメを開発していながらフィルムへ拘泥して破産した顛末。GMがキャデラックを値上げし装飾的価値に特化させて自動車業界にブランド戦略という新風を吹き込んだ経緯。「購入者=読者」という先入観を打ち破り「購入者=第
2016/04/09
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