国境のない生き方: 私をつくった本と旅 (小学館新書)
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国境のない生き方: 私をつくった本と旅 (小学館新書) / 感想・レビュー
starbro
「テルマエ・ロマエ」は知っていますが、ヤマザキマリの著作は初めてです。同世代で同時代性は感じますが、彼女の凄まじい行動力には脱帽です。面白エピソード満載(お嬢様学校でパンク少女のスキンヘッド、14歳の欧羅巴一人旅、イタリアの極貧生活等)で楽しめます。小さな世界でくよくよ悩んでいる若者、世界に羽ばたこうとしているボーダレスな女性に是非読んでもらいたいと思います。
2015/06/13
Nobu A
ヤマザキマリ著書3冊目。幼少時から影響を受けた本と一緒に綴る半生記。奇しくも彼女とは同い年。私とはこれ程まで違うのかと驚嘆と溜息の連続。日本各地を転々とし米国10年と中南米1年の滞在歴があるが、彼女の行動範囲は規模が違う。当然考え方も。生後直ぐに父を亡くし、演奏者の母に育てられたヤマザキマリ。自由奔放な母の愛情と本の栄養で育ち、海外で大変な目に遭い苦労もされ、肝が据わったような波乱万丈の人生。何よりも常にユーモアを忘れず、本質を見抜く力に感銘。読書と行動力で培った粋な筆致。一度生の講演も聴いてみたい。
2022/01/30
けんとまん1007
タイトルには国境の2文字があるが、キーワードは「境」ではないかと思う。国境は、より分かりやすいという理解をした。それ以外にも、境は至る所にある。県、市町村、地域、所属する組織などなど。それにも当てはめて考えてみるとよい。そこにいて、何をして、何を受け取るのか。それの解釈の仕方だろう。そんな経験を活かすには、自分の頭で考えて、自分で判断することしかないし、その繰り返し。
2021/03/23
tama
図書館本 3冊目 ファンだから 小学館新書のためかマンガ及び挿絵一切なし。最初から壁がないと、越える概念が生まれない&単に井の中の蛙かも。特殊なものをどこまで寛容になれるかがコミュニティの成熟度になる。マルコ爺さんのような爺さんになりたかったなぁ。未知との遭遇、ET以外のアメリカ映画は「エイリアン=戦闘対象」。面と向かってしゃべるのは人間が持って生まれた機能でそれができなくなるのは退化。この方のお母さんがもっともっと凄い人で、どうも考える順序が飛ぶみたい。そういう人の子だから凄いというのは正しいのだ!
2016/08/26
AKIKO-WILL
ヤマザキマリさんのエッセイは読んだことありますが、この本では幼少時代から現在までの事が書かれていて、その中では著者のお母様の存在が素晴らしいです。早くに父親が亡くなった事でシングルマザーとして2人の娘を育てたお母様の教育がマリさんを国境のない、グローバルな考えを教えたのでは?14才の時に1人でヨーロッパ旅行に行かせたのも凄い…そのスケール大きさが娘にもそして孫にもちゃんと受け継げられていますね。マリさんの祖父もかなり魅力的な方らしいし、気になる。イタリアフィレンツェでの「ガレリアウプパ」のサロンは素敵です
2016/04/07
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