KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

フリーメイソン 秘密結社の社会学 (小学館新書 は 8-2)

フリーメイソン 秘密結社の社会学 (小学館新書 は 8-2)

フリーメイソン 秘密結社の社会学 (小学館新書 は 8-2)

作家
橋爪大三郎
出版社
小学館
発売日
2017-08-01
ISBN
9784098253159
amazonで購入する Kindle版を購入する

フリーメイソン 秘密結社の社会学 (小学館新書 は 8-2) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ころこ

読み易いがとらえどころがないので、「フリーメイソンって、何のことだっけ?」という読後感だけが残ります。各人の独立性が高いため成員の秘匿性は高いが、確固たる目的はなく、統制のとれた組織ではない。教義が無く宗教ではないが、秘密の儀式はある。フリーメイソンを理解する一助は、理神論にあると著者はいいます。宗教から固有性を剥ぎ取ったことで、近代合理性に向かう原動力となった理神論の裏側にあるのは、古代を思わせる様々な儀式です。古代に範をとる古典主義、神話を理想化するロマン主義は、古代に社会の理想をみる近代意識の表れと

2018/12/06

梅干を食べながら散歩をするのが好き「寝物語」

▼300年以上の歴史を持つフリーメイソンの発祥と拡大の歴史、内部組織の変遷等を紹介している。▼フリーメイソンについての入門書として読みやすい本だと感じた。▼石工の同業組合として生まれた組織。泊まり込みで移動する石工の身元を確認するために、独特の握手の方法や合言葉などが導入されたという。▼元来メンバーはキリスト教信仰を持つことが前提とされていた。世界に拡大すると条件が緩和されたが、入会の儀式の存在や排他性のある儀式を持つ点で、キリスト教会との近似性を感じた。

2022/02/11

Y

ずっと気になる存在でありつつ何も知らなかったフリーメイソン。この本を読んでみて、全く知らないという状態からフリーメイソンに興味があっても知識のない人に披露する程度の豆知識は得られた。秘密だからこそ色々あらぬ方向に想像してしまっていたけれど、あらゆる時代において先進的な組織だったのだなということがわかった。共通の歴史や伝統を持たないアメリカ人にとって「他人に出会える場所」であったからアメリカで特に広がったという話が面白かった。そして中二病がときめくものは世界共通なのだと思って笑えた。

2017/09/13

kanaoka 57

フリーメイソンは、理神論に基づきキリスト教が世俗化した形であり、これを成り立たせている要素は、誓約・儀式・階位・権威・友愛であり、そこに巧妙な組織運営上の技術が組み込まれている。理性(啓蒙)に基づき人間性の向上を目指す(進歩思想)ものとされるが、その実態は、近代に勃興しつつあった市民階級(しがらみの伝統から解放された)の象徴性の遊戯であり、古代・中世のユダヤ・キリスト教の伝説世界に浸りきり、キラキラネームに負けない階位称号に基づくヒエラルキーと英雄を模したコスプレという、大人の「ごっこ」遊びである。

2018/02/18

乱読家 護る会支持!

日本人が勝手に妄想を膨らませているフリーメーソンについて、社会学者が信頼できる文献をもとに解説、、、うーんと、、、イグアナの会もれっきとした秘密結社だと確信しました!! 少なくとも300年の歴史があるキリスト教から派生した秘密結社。会員数は、300万人とも1000万人とも。理神論を軸に政教分離をはたす。中世の石工組合から始まり、建築技術が交流。中央の無い分権組織。全てが秘密の組織ではなく、仲間を認識しあう方法が秘密。ジョージ・ワシントンなど米大統領では13人。 ユダヤ人とフリーメーソンは関係ない。

2017/12/01

感想・レビューをもっと見る