戦国夜話: こころの風景
戦国夜話: こころの風景 / 感想・レビュー
m
図書館でたまたま見つけた本。短いのに深みがある文章。私も歴史の舞台に行って思いを馳せるのが好きなので、遠藤氏の言いたいことがよく分かる。遠藤氏の作品を読んでみたくなったので、とりあえず「反逆」を読みたい本に追加。
2016/08/28
shamrock
なんていうか、一言で言うと、「遠藤周作責任編集 武功夜話ファンブック」といった趣。史料として信憑性が疑問視され、いまだ論争が絶えない「武功夜話」を第一級の史料と断じ(というかそう願い)、自分の過去の作品の製作裏話と、自らの歴史妄想を開陳。身近な環境にも歴史を感じさせるものがあって楽しいよ、君らも妄想しなさい、と最終章でお勧めされてます。作家だからしょうがないんだろうけど、「もし」を論じすぎ、自分がその場に立ち会ったかのような心理描写も多すぎ、かな。歴史ではなくロマンを論じてる感じ。
2013/05/08
hyena_no_papa
shamrockさんのご教示によりこの本を知り、早速図書館より借りてきて読む。文中しばしば『武功夜話』(前野家文書)が引用されるが狐狸庵氏は「二等史料くらいには入れてもいいと思うのです」と述べる。この件については全く知識がないが、調べると和田家文書群のケースとの類似点が気になる。大作家と雖も歴史研究家ではないので、史料の真贋を見極める眼については如何ほどであるか不明。松本清張が古代史に多く発言しているが、小説家としての限界は明らか。ただ、この本の中で〝生きている〟遠藤周作と出会えたことは嬉しかった。
2020/12/15
BebeCherie
This book was so easy to read as it's written with his talking style. It was a good review for the books I've read by now.
2013/11/14
よっちん
遠藤周作だけあってキリスト教がらみの話だった。私はキリスト教に関心がないから、その時代の人の人間的な魅力も含めて歴史を味わいたいけれど、何でもキリスト教に絡めて話されるのはしんどかった。若い時遠藤周作を読んで気にならなかったのはどうしてだったんだろう?インテリな雰囲気に憧れるというか呑まれていたのだろうか?っていうか読んだと思うけれど遠藤周作の文章あんまり印象に残ってない。
2010/10/28
感想・レビューをもっと見る