海帝 (1) (ビッグコミックススペシャル)
海帝 (1) (ビッグコミックススペシャル) / 感想・レビュー
KAZOO
星野さんの新しいシリーズが始まったようなので手に取ってみました。中国明の時代の宦官で当時の世界最大といわれる海軍を率いてアフリカ沿岸までとこうした人物像を描いています。鄭和という名ですが世界史ではその航海航路を見た覚えがあります。それ以外のことは知りません。すでに名を成しているところから始まり、倭寇を取りこんで航海に出ます。星野さんとしては珍しい分野であると感じます。
2019/03/23
こら
15世紀初頭、大艦隊を指揮しアフリカまで到達した明の宦官にして大航海家鄭和。その航海は叔父に位を簒奪された先帝の亡命も兼ねていて…?!もちろん、大鮫や大艦隊等の大コマも迫力十分。星野之宣は史実とフィクションをミックスし、エンタメに昇華させるのが本当に上手い。
2021/01/22
かっぱ
久しぶりの星野漫画。鄭和のことは何かの本(たぶん司馬遼太郎の「街道をゆく」)で知っていたが、とにかく、コロンブスやマゼランより前に大航海をした人物がいた(しかも中国人)ということに驚いたのだが、それを漫画にしてくれたことに感謝。大船団を率いての航海は国庫をかなり圧迫したようで、永楽帝亡き後、大航海の資料は悉く葬り去られて残っていない。宝船は超巨大でその全長はコロンブスのサンタマリア号の5倍とされている。冒頭のシーンで倭寇の子供(潭太)に股間を蹴り上げられるが平気な顔の鄭和。早くも宦官であることが知れる。
2018/12/06
ぐうぐう
星野之宣の新作は、コロンブスやマゼランよりも先に世界の海を見た男・鄭和。明の時代、悪帝により、荒れる中にあって鄭和は生きようとする者を救っていく。星野之宣と言えば、宇宙を舞台にしたSFのイメージが強いが、未知なる旅に出るという意味では、この時代の海洋もまた同じことなのだろう。色目人である鄭和を称し、人は言う。「遥かなる旅人の目だ」と。鄭和の、遥かなる海への旅が始まる。
2018/12/01
緋莢
お気に入り登録している方の感想で知り、鄭和が主人公ということに興味を惹かれて、手に取りました。鄭和は中国明代の宦官で、大船団を率いて、7度も航海をした人物です。90年代、田中芳樹の歴史小説を熱心に読んでいた自分は、田中芳樹が何度も名前を出していて、興味を惹かれたものの 彼を題材にした小説もあまりなく、(伴野朗『大航海』は読みましたが、あまり印象に残らず)田中芳樹自身が書くと予告していた小説も結局出版されず、また、ノンフィクションも見つけられず、そのままになっていました(続く
2019/09/08
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