明仁天皇物語 (ビッグコミックススペシャル)
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明仁天皇物語 (ビッグコミックススペシャル) / 感想・レビュー
exsoy
上皇・上皇后両陛下の旅。全1巻だけど良くまとまっていた。国民に本当に寄り添われていたのだな…
2020/08/03
ぐうぐう
十年前、古屋兎丸が天皇を主題とした漫画を描くと想像した人が、一体何人いただろう。能條純一の『昭和天皇物語』の成功を受けての企画のようだが、能條以上の慎重さをもって古屋が描いているのは、明仁が上皇として存命であるという事実の大きさゆえだ。戦後、GHQの占領下、アメリカ人女性・ヴァイニングにより民主化の洗礼を受ける明仁のエピソードはとても興味深い。あるいは、美智子への強く真っ直ぐで、誠実なプロポーズは、驚きと共に素直に胸を打つものだ。(つづく)
2019/07/18
り こ む ん
幼い頃、昭和天皇はとっても、とっても遠い存在だった。ほぼ晩年だったせいってこともあるけれど、皇室そのものを意識したことも無かった。戦前戦中。神として存在し、戦後の象徴となった天皇。天皇と言う存在を叩き込まれることが無くなったからだろう。それだからこそ、大人になり、上皇となった明仁天皇の慰問のお姿、慰霊のお姿は、特別な存在ではあるけれど、とても身近なで、人々に自然と寄り添い、心を寄せていただいている事をあたたかく、優しく、真摯に感じられる存在となったのだと思う。これが象徴なのかどうかは分からない。
2019/06/28
ムーミン2号
平成から令和に改元されての出版だろうが、昭和天皇物語と違い、こちらは書下ろしの全1巻。210ページ余りで詳細に描くことなどできない相談だから、ほんのエッセンスのみの描出だろうが、「象徴天皇」としてどのように取り組まれようとしてきたのかの一端が何も知らないワタシなどにも伝わってくる。沖縄訪問時の「ひめゆりの塔事件」に見られる覚悟、第二次大戦の敵対視を鎮める外交、災害が多かった平成時代の両陛下の姿勢。美智子妃との出会いや求婚、少しだけだが美智子妃のご苦労なども描かれている。決して平坦な歩みなどではない。
2019/07/13
すぱちゃん@その涙を、笑顔に変えたい
明仁(平成)天皇の生い立ちから譲位迄を描いた漫画。「今日の我が国が、このような多くの人々犠牲の上に築かれていることを、これからも常に心して歩んでいきたいものと思います」(サイパンにて)「年々戦争を知らない世代が増加していきますが、先の戦争のことを十分に知り、考えを深めていくことが日本の将来にとって極めて大切なことと思います。」(82歳の誕生日前会見)、明仁天皇の非戦の思いが伝わってきます。
2019/08/01
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