一生好きってゆったじゃん (ビッグコミックススペシャル)

トラシショウ。

「人が人に与える影響は時間や距離など関係ないし・仮に一方通行だとしても成立し・私はその悔しさを一生忘れないだろう。」。「クズの本懐」等の作者による、主に十代から二十代の若い女性を主体とする「美醜」や「好悪」にまつわる七本の読み切りをまとめた短編集。七本中一本以外はスーパーナチュラル要素の無い内容ながら、いずれも可愛らしい絵柄で強烈なボディーブローをぶち込んでくる、文字通りパンチの効いた造り。今現在幸福で健全な者は読まない方が無難な、空気なんか読まない「刺さる人にはぶっ刺さる」怪作(以下コメ欄に余談)。

2020/04/17

ちぇけら

わたしのぜんぶをあなたに捧げる。うばって。消費して。蹂躙して。あなたは神様だから、わたしは捧げるだけでいい。顔がかわいいだけのつまらない女だから。忙しいからとわたしの口を使って果てるあなたも、生でしかしてくれないあなたも、好きで好きで、大好きなのっ♡♡♡やるためだけの「かわいい」も「好き」も、あなたの口から発せられるだけでキュン♡とする。わたしの心を縛りつけて離さない。だから一生離さないでいてね。どうせここは地獄。ひとりでは生きていけないから。どんなに細く頼りなくてもいい。ひとすじの光を、つかみたいの。

2021/10/03

くまたろう

どの子も可愛いんだけど、「若い女の子」っていう今の自分が持つ価値に意識的で、使えるものは使えるうちに、と武器にして生きようとする。 主体的に自分の身体を使おうとする姿勢はある意味ではフェミニスト的でさえあるんだけど、その根底にあるのは結局、自分が男性に性的に眼差される受動的な存在であるということへの諦念であって、読み終わった後切ない気持ちになる。 男性読者の感想が気になる。 https://onceinabluemoonx.hatenablog.com/entry/2020/06/06/192537

2020/06/06

藤崎(旧sora)

やっぱしメンゴ先生の描く女の子は可愛いなぁ。

2020/03/08

Leaf★Moon

横槍メンゴ先生の描く女の子って可愛くてバカみたいで聡明でやっぱりバカみたいでどうしようもなく可愛い。このどうしようもなさが魅力なんだ！と思わせてくれる。『南無阿弥だいすき』『「かわいい」』『一本花』が特に好きかな。『Neo Dutch Wife』は男のどうしようもなさがメインで描かれていて、意外だったけれど面白かった。どの作品にも言えるのだけれど、これ男性が読んだら何を思うんだろうなぁと考えてしまう。女も男もどうしようもなくて、かわいい。

2020/07/08