重版出来! (15) (ビッグコミックス)
重版出来! (15) (ビッグコミックス) / 感想・レビュー
hiro
重版出来!は、主人公・心の編集者としての成長と中田伯の過去のトラウマから抜け出し才能が開花する物語に、出版界のお仕事漫画を加えた漫画だと思っている。前14集のブックカフェ・クラウドファンディングの話の最後に編集長の交代が明らかになり、新編集長を迎えるこの15集の展開を心配していたが、予想を超える新編集長に驚いた。新編集長に比べるとあの安田(ドラマでヤスケンが演じていたので安井でなく安田になってしまう)なんで可愛いもの。こんな性格がねじ曲がっている上司の元では心も成長できない。明るい16集に期待。
2020/08/10
きむこ
うひゃー今回はなかなかきつかったなぁ。パイブスの新しいパワハラ編集長のストレスでハゲが出来ちゃった心ちゃん。嵐が去って良かった。今回は心ちゃんらしさが全くなくてちょっと欲求不満気味だったから次巻を楽しみに待ちます(ღ′◡‵)
2020/10/14
oldman獺祭魚翁
突然編集長が代わってバイブスの編集部は大混乱。新しい編集長は遣り手だといわれているが、心はどこかその方針に反発していく。 冒頭八十四刷の扉絵が小熊の入浴シーンというサービスカットなのには、思わずニヤついてしまう心の汚れた爺さんとなってしまった僕。新編集長を迎えてバイブスはどうなっていくのだろう?
2020/08/17
ツバメマン★こち亀読破中
「バイブス」の編集長が交代、こいつが凄く嫌な奴!「売れる漫画しか価値がない」とか言っちゃってさー。以前「売れた本は良い本。でも、良い本だからって必ず売れるとは限らない。」という意味のことを言っていた人がいて、その言葉は忘れられないのですが、改めて考えてしまいました。迷える編集者・黒沢心、でもそれは成長している証なのだ!
2021/01/29
ぐうぐう
敵役は毒が強ければ強いほどドラマは躍動する。新編集長の相川は、その敵役に相応しい毒を放つ。相川への黒沢の苛立ちは、そのまま読者の苛立ちと重なり、読者は物語にのめり込む。ただ、相川の毒の根本には、出版社という企業に勤める者が持たねばならぬ正義が含まれているのだ。売れる漫画を作るというその正義には簡単に抗えない魔力がある。とはいえ、その正義は絶対ではないのだ。それに気付いている黒沢は、立場的には弱いが、信念としては強くなれる。そんな理想的な適役・相川にも、きちんと背景を持たせる辺りが、松田奈緒子の誠実さだ。
2020/08/10
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