新九郎、奔る! (8) (ビッグコミックススペシャル)
新九郎、奔る! (8) (ビッグコミックススペシャル) / 感想・レビュー
buchipanda3
長年に亘る応仁の乱は様相を変えながら終わりそうで終わらない。幕府の中枢も世代が変わりつつある中、次に視線が注がれたのは京と同じように混迷する関東。とうとう新九郎(後の北条早雲)が東国へ向かう。久々に登場した伊都殿がらしさを見せていた。素敵より無敵。時代が見えているかのよう。そして義忠の行動は既に戦国っぽい。今回はこれからの大きな展開の出発点という感じ。今後の主要な人物たちと新九郎の出会いが色々と意味深。でもどの人物とも程よい感じで繋がるのは新九郎の強みとして描かれていると思う。ということで次巻も楽しみ。
2021/09/11
鱒子
友人本 関東と畿内の境界を治める今川家の不穏な動き。新九郎は査察と今川領主夫人である姉の出産祝いを兼ね、船で一路駿府へ。——細川勝元は隠居時に髻を切ったはずですが、アレ?違和感。
2022/07/26
sin
永きに渡る大乱はその争いの火元が亡くなり世代交代を果たしても治まる術を見出だせず、戦が戦を呼び寄せるものか派生した権力争いもその勢いを増すばかりで留まるところを知らない。そして、何がややこしいと云って役職と名前、誰が誰だかさっぱりわからない!さて流離いの中間管理職は己れの意思とは関係なく激動の大乱の中で運命の地へ流されて行く!
2021/09/10
六点
「西国立志編」の舞台であった荏原から、叔父である伊勢貞親の死去によって、新九郎は京へ戻ります。そこで起こるは山名宗全と細川勝元の死。これで、応仁の乱も終わりかと思いきや、新たな火種が巻き起こります。美幼児聡明丸殿は、その美しい容姿とは全く異なった危険な思考の持ち主であることが判明します。新九郎は、金策に奔走しつつ、姉の嫁ぎ先である駿河へ。修善寺温泉では実の一つも無い事がわからなかった謎のおじさんに出会います。巻末で義兄今川義忠が戦死。次巻からは、いよいよ駿河へ深入りすることになります。次巻が楽しみ。
2021/09/13
りー
(今まで読んだ中で一番分かりやすい享徳の乱の解説でした!)ケチだケチだと皆に言われる苦労性に育った新九郎(後の北条早雲)18歳。今川の状況を探ってこいと、駿河へ嫁いだ姉の元へ旅立った新九郎。ついでに修禅寺で温泉に入り、頼朝にまつわる歴史名所や富士の景色を楽しみ、堀越公方にお目通り…で、伊豆へ足を伸ばしました。「あの山は韮山っていうらしいぞ」なんて聞くと、いよいよここから国盗りかとワクワクします。次巻は今川のお家騒動。ここまで8冊!完結まで読みたいので、作者様のご健康を祈念するのみです。
2021/09/11
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