九条の大罪 (7) (ビッグコミックス)
九条の大罪 (7) (ビッグコミックス) / 感想・レビュー
33 kouch
港区女子は25超えるとババァらしい。数馬の「貧すれば鈍する。マイナスな思考を次の世代にも伝承するのが貧乏人だ」が今回の金言。追い詰められる壬生とパートナーを失い、徐々に孤立無援化してくる九条。それにしても、カバーの裏表紙の折り返しの言葉がいつも気になる。誰かを責め立てて怒り狂うには体力がいる。決別し脳内で抹消し新しい価値のあることに全生命を捧げたほうが前に進める、とある。真鍋先生も奥が深い。何か修羅場を積んだ方なのだろう。だからこんな漫画が描けるのだろう。
2024/07/18
もちもちかめ
また読んでしまった。もう嫌なのに。ウシジマくんとは違って、登場人物が固まっていてその人たちだけの話のようで(7巻でやっと気がつく)安心した。そう、この醜悪な地獄の物語はこの人たちだけの話。私とは関係のない、怖くて悪い恐ろしい人たちの話なんだもの。鬼ヶ島の鬼たちの話。ああ、でもそうではないのは良く分かっているのです。だって怖くて仕方ない、仕方ないのです。この世の地獄を知りたくない。と言いつつ自ら進んで絶叫マシンやお化け屋敷に行く。肝を冷やしに。心拍数を上げに。
2023/02/18
lily
0から100万円、さらに1000万円を作ろうとする数馬と、港区女子であることに執着して自分の価値が下がっていることに気付かない千歌。妹の手術費用を捻出しようと努め、千歌への純粋な愛に生きる前者と、ハリーウィンストンの金属とエルメスの皮に価値を見出す後者の対比が印象的。愚か者が目指す理想は更なる愚か者に続く。「愚者の偶像」という題意を考えさせられた。壬生の「奪っちゃいけないものを金で買う守銭奴と、売っちゃいけないものを金で売る馬鹿女」という一言が刺さる一冊。
2023/01/26
てつ
ブラッキーな社会。正義と悪。成功者と敗者。社会構造、貧富、金と情。いろんなものが混じり合っての混沌とした社会
2024/08/13
歩月るな
「完全に終わったな、壬生くん。」狂犬の犬飼が野に解き放たれたことで、壬生くんが追い込まれていく展開が主なストーリーではあるんだけど、烏丸先生が去ってしまった事で九条先生も引きずり下ろしが始まっていく。飼い犬たちが牙をむく。悪人同士でも妙にまともにやり合っているおかしみもある。菅原さんの手の内で、壬生くんはやられてしまうのか。久我生きてる?
2022/12/01
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