ポーの一族 秘密の花園 (2) (フラワーコミックススペシャル)
ポーの一族 秘密の花園 (2) (フラワーコミックススペシャル) / 感想・レビュー
rico
「ランプトン」がどうして描かれたのか。アーサーはどのように自らの時を止めたかのか。謎がまた明らかに。行き場をなくした想い。遠い日への追憶。人の世に残る者との別れを描く短編「満月の夜」がせつなくて。知らなくても良かったのかもしれない。でもきっと読み続けていくのだろうな、私。とはいえ生々しい描線がちょっとしんどくて、望都先生に失礼と思いつつも、脳内で昔の線に変換しながら読んでしまった。それにしても寝起きのアランってホント凶暴。覚えてないとこがまた・・・。お元気なオービンさんにお会いできて嬉しかったです。
2021/11/28
あきぽん
あの「鬼滅の刃」に多大は影響を与えているポーの一族ですが、自分はこの作品の名作性は「年をとらないバンパネラ」と「年をとり世代交代していく人間」との時間の流れ方の対比につきると思っているので、新シリーズは繊細な心理描写中心だからうーん、と思ってしまいます…。新シリーズ描かない方がよかったのでは?作者のリアタイ読者の方々へのサービスなんだろうけど。
2021/11/27
雪紫
すれ違いや罪を清算し、過去からまた、1人、1人。今へと向かっていく。エドガー達バンパネラはそのままに。人としての清算を終えた新たな仲間を加えて・・・生々しくも切ない。だからこそ「ランプトン」や「エディス」に思いをはせる・・・。最後の満月の夜のマルコの話が切ない。
2021/11/29
ばう
『ランプトンは語る』に繋がる物語。それほど長い話ではない筈なのに何だかとても濃い内容の話を読んだ気がします。エドガーとアランとアーサーの出会い、そしてその後の話。ちょっとした運命のいたずらですれ違ってしまった人達だけれどそれぞれの道を歩いて行くのですね。読み終わった後もアーサー、パトリシア、その他登場する人達みんなのその後の人生を色々考えてしまいました。あと一つ、2021年現在のシルバーのファッションが気になって仕方がないです😅
2021/12/28
天の川
「ランプトンは語る」でジョン・オービンが集まった人々に見せたクエントン卿の絵画にまつわる物語。クエントン卿が一族に入るまでの背景を描くものだった。少年時代から時が止まっていたクエントン卿。さまざまな誤解を悟っても、時は巻き戻せない…。だからその孤独な魂を一族に迎えたのか。14歳で、妹メリーベルを守るために一族に入り、老成してしまったエドガー。14歳の心のまま時が止まっているアラン。絵柄が変わり、絵から伝わるガラスのような繊細さは失われてしまったけれど、アランを守るエドガーの必死さは変わらない。
2021/11/13
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