あらあらかしこ (1) (フラワーコミックス)
ジャンル
あらあらかしこ (1) (フラワーコミックス) / 感想・レビュー
吉田あや
時代は明治末から大正辺り。趣のある元武家屋敷に一人住まいの謎めいた小説家・高村紫汞の家で住み込みの書生になることが叶った深山杏之介。同居猫は貫禄たっぷりのふくよかな櫨染さん。櫨染さんはこの辺りの顔役なので猫のお客人が多く、縁側に二匹並んで肉球会議をしているぽっちゃりとした猫背がたまらない!どうも人語を操れるようなので今後の展開も楽しみ。先生の所には時折差出人不明の書簡が送られてきており、その書簡の怪異譚を元に随筆の連載を始める。(⇒)
2023/10/10
ぐうぐう
タイトルが示すように、手紙をモチーフにした波津彬子の新作。謎が柔らかく、そしてこちらの想像の余地を残す余白が、とても心地いい。また、東京にいながら旅漫画としても楽しめる趣向が巧みだ。高村紫汞の元に届く差出人不明の手紙の主の正体は、なんとなく推測できるが、当たっていてもハズレていても、この漫画の評価に揺るぎはないはずだ。それほどに『あらあらかしこ』は面白い。
2023/10/15
いぼいのしし
大正時代?小説家とその家に住み込んでいる書生の話。定期的に届く差出人不明の手紙に綴られた旅先で聞いた不思議な民話や逸話が面白い。独特の雰囲気が好み。次巻も読みたい。
2024/06/16
しましまこ
嬉しい新シリーズは明治末から大正あたり、天狗も妖怪も幽霊だってちゃんといた時代。小説家の先生と訳あり書生さん+ステキに大きな猫さまのちょっぴり不思議な日常。次巻も楽しみ!
2023/10/13
そのじつ
雨柳堂のようにすこし不思議なお話が毎話紹介されるのだけど、郷土史に記録されている昔話のような趣があって凄く好み。明治期の小説家と書生が主要人物なのもいい雰囲気。書生に突進してくる丸い猫・櫨染さんがまたいい。浅草が舞台の今戸焼の猫の話が良かったし、猫の置物の絵がとても好き。とにかくいろいろツボったシリーズ。続きも楽しみにしています。
2023/11/13
感想・レビューをもっと見る