村上朝日堂はいかにして鍛えられたか (新潮文庫)
村上朝日堂はいかにして鍛えられたか (新潮文庫) / 感想・レビュー
ヴェネツィア
幾分、時期を逸した感もありますが、村上春樹ノーベル文学賞残念記念に。こんな場合にシリアスなものはそぐわないだろうから、軽妙なシリーズから。天下の公器(週刊朝日)に、毎度バカバカしいことを書く方も書く方だし、書かせる出版社も出版社だ。でも、我々読者はそれを楽しく読んでいるのだから、まあいいか。今回の中では、「マンション・ラブホテル名前大賞」が極め付け。マンション「マザーズウーム」(母の子宮)なんておよそ本気とは思えない。ラブホテル「ネコまぐれ」も秀逸。まだまだあるけど、このへんで。ノーベル文学賞は残念。
2014/10/17
HIRO1970
⭐️⭐️⭐️村上さん46冊目。95〜96年に珍しく雑誌の連載をした物。著者も書いていますが、アンダーグラウンド執筆時期に同時進行していた為、奇妙な程明るい軽い感じのエッセイです。躁鬱の躁を担っていたのは間違いないようです。アンダーグラウンドのタフな取材から精神の均衡を保つ為にも必要だったものと思われます。故水丸画伯の絵も堪能出来るので美味しい作品とも言えます。ノリは80年代風です。
2016/09/22
ハイク
前回「村上朝日堂」を面白く読み、それで1995年~6年頃週刊朝日に1年1カ月程連載されたエッセイを読んだ。この本は著者の外面及び内面の風景を良く表している。著者は謙虚で周囲の物事を良く観察して、内面でそれらを文章に素直にそして鋭く描写している。「空中浮遊クラブ通信」「全裸家事主婦クラブ通信」「日本マンション・ラブホテルの名前大賞が決まりました」等何編かにわたり、ある意味でどうでもよい事を書いている。これが著者の著者たる物書きを表していると思う。全編通じて面白おかしく書いてあり、気軽に読めるお薦めの本だ。
2015/03/28
優希
脱力感とおじさん的な雰囲気とがいい感じでミックスされていました。安西さんとの肩の力の抜けたやりとりも楽しくて。世紀末の日本を紡ぎながらも、ここまで面白く軽妙に書けるんだと思わずにはいられません。いい具合に気楽に読めますね。
2017/03/11
らったった
おはようございます(^^)やっと読み終わりました。まだまだたくさん読みたい!そんな気持ちが湧いています。亀の歩み並に遅いですが(^^;)登録してもうすぐ4年になります。早いな(*^。^*)
2016/05/14
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