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世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下)新装版 (新潮文庫)

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下)新装版 (新潮文庫)

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下)新装版 (新潮文庫)

作家
村上春樹
出版社
新潮社
発売日
2010-04-08
ISBN
9784101001586
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世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下)新装版 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

エンディングには、しみじみとした寂寥感と、何とも言えない感動が味わえるのだが、その一方で方法的な疑問もまた残る。そもそも「ワンダーランド」の基本的な枠組みであったはずの『組織』と『工場』の対立構造は、いつの間にか雲散霧消してしまっているし、それ以外にも積み残された事柄は多い。物語としての完結性にはそうした不満を残しつつも、最後の章の「世界の終り」の痛切な非在の感覚は捨てがたいと思う。

2012/05/25

ミカママ

【何度目かの再読】春樹さまの作品では、必ず主人公が、私の理想の男性にダブります。チノパンが似合って、計算が得意で、幅広い音楽に通じていて、そして「よくわからないな」が口癖の。しかしアレだね、やっぱり春樹さまは天才、もしくは巨匠。文学界の「手塚治虫先生」だね。私にとって、読み終わってまたすぐに読み返したくなる、数少ない作品の一つ。ブランデンブルク協奏曲を聴きながら読了。

2016/01/09

遥かなる想い

村上春樹ワールド健在だが、後半の展開には正直ついていけなかった。影と森と人生の終わり、同時並行的に進む話で何を描こうとしていたのか..面白いことは面白いのだが・・

2010/07/19

mura_ユル活動

コットンさんの紹介で。面白い。ありがとうございました。これで先月のページ数・冊数・一日当たりのページ数を超えそう。結構、電気回路図が出てきたり理系向き?博士がことの説明を本当は専門的に深くしゃべりたいのに、でも、抑制効かずに専門的にしゃべり過ぎて、何度も自己を抑えるシーンやジャンクションが切り替わってしまうトリガーが、何故、「天然葡萄ジュースの匂い」なのか、電車で笑いをこらえるのに大変でした。天才といわれる人は面白い人が多いのでしょうか。突然出てくる外苑前と青山1丁目、銀座線。著者の他の本も読んでみます。

2013/09/30

抹茶モナカ

高校生時代以来の再読。内閉時代の村上春樹さんの作品。最近の作品と比べると、粗さもあったけど、読み終えた時に、ストンと腑に落ちる感じは、僕にとって、この作品は特別。ボブ・ディランなんて、高校生時代は聴かなかったけど、最近のノーベル文学賞受賞で聴くようになり、小説内に登場した曲を聴きながら、読んだ。内面世界は、僕の場合、破綻しているんだろうな、と思った。

2017/09/09

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