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村上さんのところ (新潮文庫)

村上さんのところ (新潮文庫)

村上さんのところ (新潮文庫)

作家
村上春樹
出版社
新潮社
発売日
2018-04-27
ISBN
9784101001708
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村上さんのところ (新潮文庫) / 感想・レビュー

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へくとぱすかる

すごい本だ。そもそもが体力勝負のような企画だから、その意味でも村上さんはすごいし誠実だと思う。膨大なメールの返事からは、村上春樹という作家がどんな人物かが浮かび上がってくるし、質問の方から現在の世の中がどんなものであるかが読み取れるのも興味深い。ジョークもあれば、真剣な文学論の吐露もある。今まで村上作品のエッセイは読んでいたけど、小説はほとんど読んでいなかったので、これからは小説にもチャレンジしてみたい。趣味はまるで違うけど、社会や生活上での考えや態度など、共感できそうな点はいっぱいありそうだと思う。

2022/02/03

MICK KICHI

毎日数回答を読んで「ウーン」となる良い時間をくれた本です。村上春樹の小説は苦手な人でも、これなら春樹さんの人柄に親しみを持てる気がします。。世の中と自分とのバランスの取り方にいつも共感するんですが、最近はラジオ番組をされたり、より活動が身近になっている感じです。小諸動物園のライオンの「ナナ」ちゃんチョット悲しい事がありましたけど、春樹さんの観察がただしかったのかな?と思ったりします。悲しい質問に「頑張ってください」と言い添えるのが優しい響きに思えるんです。いい加減なコードネーム自分も欲しいかな。

2018/12/02

chantal(シャンタール)

読者からのメールに村上春樹さんが回答する、そのやり取りが収められているこの本、とっても面白かった!バカバカしくて笑っちゃうようなものからシリアスなものまで色々な質問があり、またそれに飄々と、時に深い言葉で回答する村上さん。「自主規制を求めるというのは最も巧妙で陰湿な抑圧です。」の言葉が胸に刺さった。これからの日本はどうなってしまうんだろう?またフジモトマサルさんのイラストと、たまに入ってるセリフが、もう可愛くて可笑しくて!すでに故人になられたとのこと、とても残念。

2018/06/18

koji

1週間読み続け心地よく疲れました。付箋を貼り替えながら三度読みし、深く考えさせられた春樹さんの人生への向き合い方(①〉から、思わず吹き出す質問と回答〈②〉まで最終的に37枚貼っています。例えば①は、「本当に辛いことは暫くじっと抱える」、「文章を書く極意は親切心」、「優雅に生きることが一番の復讐」。例えば②は、「村上さんと村山さん」、「大阪梅田の猫」、「三茶池尻」、「男は女に敵わない」。それにしても、3ヶ月で37456通の投稿メールを全て読み切り、3716通返信した66歳の春樹さんの知力、体力、集中力に敬服

2020/02/25

nemuro

「寄せられた37,465通のメールを読み切るのに3ヶ月以上。3,716通を選び返事のメールを書き、そこから選ばれた473通のやりとりを収録」。図書館から単行本で借りて延長すること4回。半分と少しまでで一旦諦めて返却したら、文庫版の本書が自宅本棚にソッと佇んでいて、灯台下暗しを反省して読み継ぎ、無事に読了。一番笑えた相談は「『子猫が生まれたから』と彼女から猫を譲り受けたら、渡されたのが親猫でした」。村上春樹が「3ヶ月、他にまったく仕事ができなかった」らしい末の本書。作家&読者冥利に尽きる取組みかもしれない。

2021/02/13

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